"5年付き合った社長に退職届を出した日、私だけが知らなかったこと" 第2話
辞めるにも、言う権利はある
怜司のへ帰ると、彼は呂がりだった。
タオルで髪を拭きながら、はドレスとアクセサリーが届くと言った。
「試したら、写真を送って」
以なら、それだけで何を用してくれたのか気になっただろう。私はバッグを置き、着を脱いだ。
彼がづき、肩にを掛けた。顔を寄せられ、私はを引いた。
「今は、触らないで」
怜司は止まった。
「具が悪い?」
私は首を振ったが、彼はそれ以聞かなかった。
「先に休んで。私は会議があるから」
斎へ入っていく背を見た。
追いかけて事を話せば、また私の考えすぎだと言われる気がした。私は寝へき、ノートパソコンをいた。
退職の希望と、引継ぎの予定をいた。勢いで送ったとわれないよう、文章を読み直した。
最に送信ボタンを押した。
翌朝、会議に呼ばれた。
真由がで座っていた。私は自分の所属も同席するとっていたが、姿はなかった。
「入って。あ、そのにコーヒーをお願い。アイスで」
私は扉の脇にったまま答えた。
「退職の面談で来ています。コーヒーは、ご自分でお願いします」
真由は顔をげた。
「もう辞めるから、何を言ってもいいとってる?」
「そうではありません」
私は子に座り、退職の申を印刷したを置いた。
「こちらの話をお願いします」
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彼女はを見ず、別の類をした。
「自分から辞めるつもりなのかもしれないけど、会社はあなたを残せないと判断しました」
差しされたのは、退職の面だった。退職やそのの支払いを請求せず、今切異議を述べないという条項が入っていた。
「業務に支障があるうえ、司への態度も悪い。穏便に終わらせるなら、ここに署名して」
私は最まで読んだ。
「署名しません」
「能力で済ませてあげてるのよ。ほかの理由をされたい?」
私は類から顔をげた。
「どの業務の、どの点が問題だったのか、面で示してください」
彼女はペンを置いた。
「来週、怜司が何をするか聞いて、急に気になったの?」
私は答えなかった。
真由が笑った。
「残だけど、昨、婚が成したの。もう、あなたが待つ必はないわ」
その言葉を聞いても、ったほど揺しなかった。
私は怜司と結婚する順番を争いに来たのではなかった。
「退職の話と、あなたの婚は関係ありません」
私は面の写しを求めた。彼女が渋ると、渡すように指示された文として写真を撮らせてもらうと伝えた。
廊へてから、に紹介してもらった弁護士へ送った。
5、真由は私が教育係を務めただった。
簡単な集計にも取り、資料の提期限ににわないことが続いた。
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私が注すると、庭の事を話した。
夫の仕事が定しないこと。さな娘がいること。どうしても職を失えないこと。
私は残業して教え、彼女が作った資料を直した。
あとから、彼女の父親が相原グループの株主だとった。
怜司に尋ねたとき、彼は面倒そうに言った。
「父親に頼まれて採った。仕事は特別扱いしなくていい」
私はその言葉を信じた。
真由は別部署へ移り、数で事部になった。私の職位は変わらなかった。
親しい理由を聞かれるたび、彼女は幼なじみだからと笑い、夫を切にしていると話した。
そので、私のことは誰にでも話していたらしい。
席へ戻ると、弁護士から返事が来ていた。
署名を急がないこと。退職規程、賞与の通、評価に関する自分の記録を保すること。
私は会社の秘密資料を持ちさず、自分に交付されたものだけを理した。
もう、真由の嫌を損ねない方法を考えるのはやめた。