"「産めない」と婚約破棄された私が、52歳の夫の双子を授かったら" 第6話
このからていくつもりはない
玄関の鍵が回り、美咲さんが入ってきた。
浩さんが空港まで迎えにっていた。スーツケースを廊に置くと、彼女は靴も揃えずにリビングへ来た。
私はちがったが、挨拶をするもなかった。
「これ、見てください」
テーブルに置かれたのは、検査関の案内と、きの財産の覧だった。、会社の持ち分、母親の預。最の項目には線が引かれていた。
「先に親子鑑定をして。本当にお父さんの子だとわかるまでは、族として認められない」
浩さんがを取りげた。
「このの財産と、子どもの話は別だ」
「でも、関係あるでしょう。まれたら……」
「妻と子どもを、勝に敵にするな」
彼は覧を伏せ、検査の案内も脇へ置いた。
「何か言うに、話でのことを謝りなさい」
美咲さんは私を見た。
「検査すれば、済むことじゃないですか」
浩さんが声をげかけた。私は首を振り、子を引いた。
「まず、座ってください」
彼女はったままだった。
「受けるのか、受けないのかだけ聞かせて」
「相談はします。でも、あなたが決めてきたとおりにはしません」
私は案内を元に引いた。
「双子でも受けられるのか、何がわかるのか、医師と検査関に確認します。負担のある方法まで受けるつもりはありません」
「採血だけだっていてあります」
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「その文だけで、私のも同じだと決めないでください」
彼女はバッグの持ちを握り直した。
「そんなに嫌なんですか」
「嫌ですよ。浮気をしたと疑われて、平気でいられません」
自分の声が震え、私は度息を吸った。
「ただ、検査の話とは別に、聞きたいことがあります。この覧は、何のために持ってきたんですか」
美咲さんの目が、伏せられたにいた。
「お母さんが残したものを、はっきりさせておきたくて」
「私が欲しいと言いましたか」
「今は、言わなくても……」
「私はあなたのお母さんのものを片づけてほしいとも、を自分の名義にしてほしいとも言っていません」
彼女はリビングの額を見た。
私は続けた。
「お母さんがここで暮らしていたことを、消すつもりはありません。でも、私は今、こので暮らしています」
「だから、私にはもう帰る所がないってこと?」
「そんな話はしていません。帰ってきたあなたが私を追いせる、という話でもないんです」
美咲さんは黙った。
浩さんが隣の子を引いた。
「ここは、おの帰ってくるだ。でも、紗季の暮らしているでもある。どちらかがいなくならなければならないとうな」
彼女はようやく座った。子の端に浅く腰掛け、テーブルの目を見ていた。
翌、私たちは検査関に問いわせた。妊娠週数と双子であることを伝え、主治医にも相談した。
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説を聞くうち、案内に載っていたい言葉だけで判断できる話ではないとわかった。
私は、産にそれぞれの検体で調べることを選んだ。
その晩、美咲さんに伝えると、彼女は眉を寄せた。
「そんなに待つんですか」
「待ちます。それでも疑いたいなら、止められません。でも、結果がるまで私を責め続けることは、やめてください」
浩さんも頷いた。
「疑っていい期を設けたわけじゃない。今から、言い方を改めなさい」
美咲さんは返事をしなかった。
私はちがり、案内を封筒に入れた。自分の帳と緒にしまい、棚の扉を閉じた。
その夜、浩さんは斎で寝た。私がで休みたいと言ったからだった。
夜、をみにりると、彼がリビングに座っていた。
「眠れないんですか」
「娘を育ててきて、何を見落としたんだろうとってね」
私はグラスを取った。
「怖がっているのは、わかります。でも、私も怖かったです。今、あのをされたとき」
彼は顔をげた。
私はをみ、グラスを台に置いた。
「私のほうも、見ていてください」