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"3年墓参りした義父が、古い家の壁の奥で呼んでいる" 第4話

、役所にって確認してきてもいいのね?」

「お、いい加減にしろよ!!」

夫が私の肩を乱暴に掴もうとを伸ばした。

「そこまでにしてください」

く、静かな声が割り込んだ。

振り返ると、スーツ姿の刑事らしき男性と、病院の制を着たソーシャルワーカーがっていた。

「佐藤浩司さん、子さんですね。所轄署の活全課と刑事課の者です。現の状況について、おから詳しいお話を伺いたい」

「け、警察……!?」 義母が息を呑み、腰を引き攣らせる。

「ちょっと待ってくださいよ! 誤解です! あれは……あれは、親父が自宅療養を望んだからで!」 夫が必に両を振る。

「親父の認症がひどくて、暴れるから、怪をしないように鍵をかけて保護してただけなんです! 介護放棄じゃない! 族の問題ですよ!」

「鍵を側から鎖で巻くのが、適切な保護ですか?」 刑察官の目は、底えするほどたかった。

「内に汚物が堆積し、エアコンも作しておらず、度の脱症に陥っている状態を、私たちは確認しています。施錠された部にを閉じ込める為は、刑法の法監禁、あるいは保護責任者遺棄罪に該当する能性があります」

「監禁だなんて聞きの悪い!」 義母がキーキーと叫びてる。

「私がずっと事を運んでたのよ! の世話だってしてやってた! だけど、解体の準備が始まってからは、業者に見つかったら困るって浩司が言うから……ここほど、まともにへ入れなかっただけじゃない!」

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義母はそこまで言って、はっとを押さえた。

「……?」

私はその顔を見つめた。

「お義父さんがにいるとっていて、もをませなかったの?」

「違うわよ! みは置いてあったの! それに、もうすぐ別の所へ移すって浩司が……!」

「お母さん、もう喋るな!」

夫が青ざめて母親の腕を引いた。

その瞬、私のので何かがプツリと切れた。

「逃げした?」

私の声に、義母がピクッと肩をねさせた。

「誰が私を追いしたの? お義父さんがんだと嘘をついて、しみに暮れている私に『顔も見たくない』とアパートへ追いやったのは誰!? どのがそんな嘘を吐くの!?」

「な、何よ、気な……!」

「お母さん、もう喋るな!」 夫が青ざめて母親の腕を引いた。

「佐藤さん、署までご同願えますね」

刑事たちのいに挟まれ、夫と義母は引きずられるように廊の向こうへと連れてかれた。 夫はり際、私を鬼のような形相で睨みつけていた。 だが、その瞳の奥には、底れぬ絶望が張り付いていた。

廊に、再び静寂が戻った。

私の元は、もう震えていなかった。 、このたちに従順に従い、顔を窺い、理尽に耐え続けてきた自分が、い過の霊のようにえた。

「佐藤直子さん」

処置のい扉がき、疲労のを濃くしたの医師がてきた。

「先! お義父さんは……!?」

「命は取り留めました。

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点滴と昇圧剤で、バイタルは持ち直しています」

医師は鏡の奥の目を眇め、痛ましそうに息を吐いた。

「……ですが、期にわたる度の栄養状態が見られます。筋肉は著しく萎縮し、褥瘡もかなり悪化しています。それに加えて、ここ数は分を分に摂れていなかった能性がい。急激な脱が、命に関わる状態を招いたと考えられます」

医師は度言葉を切り、痛ましそうに続けた。

「発見がもうし遅れていれば、助からなかったかもしれません。これほど衰するまで、適切な介護や医療を受けられなかったこと自体が、極めて刻です」

涙が、止まらなかった。 として、定まできな背で族を支えてきただ。 をし、をし、器用ながら誰よりも温かかったが、なぜ。 実の息子と妻に、なぜここまで無残に扱われなければならなかったのか。

「面会しますか? 数分だけなら、識があります」

「はい……お願いします」

集治療のベッドに横たわる義父は、無数のチューブに繋がれていた。 ピッ、ピッ、と定のリズムを刻むモニターの音だけが響いている。

私はそっと、義父の枕元にった。

「お義父さん……直子です」

呼びかけると、義父の瞼が微かに震え、ゆっくりといた。 先ほどよりも、瞳に僅かなが戻っている。

義父の唇がいた。

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