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"遺品を捨てられた妻✕翌朝土下座する義母" 第4話

260万円。 真由の、緊急医療費……?

のが真っになった。 私はこれまでので、度もそんなを必とするような病気配にかかったことはない。 現の帳を見ても、妊娠の経過は順調そのもので、追加の治療費など円たりとも母に請求した覚えなどない。

母は、私の医療費だと信じ込まされて、この女に260万円を渡したのだ。

私が息を呑み、を握りしめたままゆっくりと顔をげると、入りでへたり込んでいた義母と目がった。

義母の目は見かれ、唇は刻みに震え、顔面はのように青ざめていた。

「お義母さん」

自分の声とはえないほど、く、たい声が喉からた。

「私、こんなお、度も母から受け取っていません。……これ、何の医療費ですか?」

義母は喉をヒクヒクと鳴らし、言葉を失ったようにずさりした。 その瞳の奥に浮かんでいたのは、罪悪ではなかった。 すべてが暴かれたことへの、底れぬ恐怖だった。

「……らないわよ、そんなの!」

義母は甲い切り声をげ、いつくばっていたから弾かれたようにちがった。

額にはタイルの赤い跡がつき、髪は乱れ、目だけが異常なを放って泳いでいる。

「私に聞かれたって困るわよ! 拓也に……そうよ、拓也に頼まれて座を貸しただけ! あなたたちの夫婦のことに、私が首を突っ込むわけないでしょう!」

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「嘘をつかないでください」

私はちがり、テーブルのの受領を指先で押さえた。 の端が、微かに震える。

「受領には、お義母さんの直で『真由の緊急医療費』といてあります。私の名を使って、母からおを騙し取ったんですか?」

「だ、騙し取っただなんて、聞きの悪いことを言わないで!」

義母はリビングの入りまでずさりしながら、ソファーに放りしていた自分のバッグを乱暴に引っ繰った。

「全部、拓也が仕切っていたことよ! 私は何もらない! 息子に聞きなさい、息子に!」

捨て台のように叫ぶと、義母は靴もろくに履き直さず、かかとを踏みつぶしたまま玄関のドアをけてびしていった。 バタン、と乱暴な属音がマンションの廊に響き渡る。

静まり返った部に、私の荒い呼吸の音だけが残された。

胃のあたりが、雑巾を絞られるように痛む。 私はお腹に片を当て、ゆっくりとソファーに腰をろした。

テーブルのには、かれたままのビスケット缶。 赤茶の錆が落ちたガラステーブルので、母が遺したの束がくっていた。

震えるで、缶の底にあったさな納帳をに取る。

黒いビニール表の、のひらサイズのノート。 品卸の会社で、帳簿をつけていた母の几帳面な跡が、付順にびっしりと並んでいた。

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最初は、常の支だった。 抗がん剤の点滴費用、通院のタクシー代、スーパーのレシート。 円単位まで狂いなく揃えられた数字。

けれど、ページをめくっていくにつれ、その跡に迷いと焦りが混じり始めていた。

『。拓也さんより話。 真由が急な検査と処置を必としているとのこと。 真由本は私に配をかけたくないため、内緒にしてくれと頼まれたという。 本当だろうか。で胸が潰れそうだ。』

ページがめくられる指先がたくなる。

『。 拓也さんの指定により、お義母さんの座へ百万円を振り込み。 真由の体調が最優先。余計な詮索はしないと約束した。』

『。 拓也さんより度目の連絡。追加の入院補填費が必とのこと。 同、さらに百万円を振り込み。計百万円。』

息が詰まりそうだった。

もも、私はつわりの波に耐えながら、母の病院へ顔をしていた。 母はいつも、ベッドのから私の顔をじっと見つめ、「真由、体は本当に丈夫なの? 無理してない?」と何度も何度も確かめてきたのだ。 私はその、母がただ初孫を配してくれているのだとばかりっていた。

納帳の次のページに、胸をえぐるような母の文字が残されていた。

『。 真由が見いに来てくれた。 「検診は順調で、先にも順調そのものだと褒められた」

と笑っている。 ……どういうことなのか。 拓也さんに病院の名を尋ねたが、「真由が嫌がるから教えられない」

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