"狂人にされた私と、義母の同じ受診票" 第7話
「切れ……」
「だよ」
義母は鋭い目で言った。
「私が百万円を振り込んだとされるの類。の窓へって、当の伝票の控えをすべてさせる。本が窓へけば、過の取引の類は示請求できるはずだ」
義母の言葉に、私のののがしだけれた。
そうだ。 で戦ってはいけない。 相が制度の隙を使って私たちを狂に仕てげようとするなら、こちらは制度の鉄板を使って相の嘘を炙りすしかない。
「分かりました。お義母さんはへってください」
私は自分の通勤バッグをに取った。
「私は、あの会社を調べます」
「あの会社……アセットマネジメントかい?」
「はい。ただの運用会社じゃない。夫が自分の母親のと、庭の貯を両方突っ込まなければならなかった理由が、必ずそこにあるはずです」
の女の線が、初めて同じ方向を向いた。 、顔をわせれば嫌と無を繰り返してきた嫁と姑が、の男の酷な罠をにして、共闘の契約を結んだ瞬だった。
*
義母と別れた、私は自宅をて、最寄りのターミナル駅にあるシェアオフィスへと向かった。 自宅のパソコンを使う気にはなれなかった。夫がどんな監ソフトを入れているか分からない。
シェアオフィスの個に籠もり、会社の同期である杉本奈緒に話をかけた。
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貿易会社の総務で、法務関係の類管理も担当している奈緒は、私の来の友だった。 事のすべてを話すことはできなかったが、「夫が関わっている投資会社の登記を確認したい」と告げると、奈緒はすぐに助けをしてくれた。
「法務局にかなくても、ネットの『登記報提供サービス』を使えば、数百円ですぐに登記事項証が取れるわよ。社名と本所が分かれば発」
奈緒の指示に従い、画面を操作する。 義母の細に記載されていた支名と、通帳のカタカナ表記から辿り、会社名を入力した。
『アセットマネジメント同会社』
クレジットカードの決済を済ませ、PDFファイルをダウンロードする。 画面に表示された緑の枠線の登記簿を、い入るように見つめた。
目に入ってきた報に、私の臓がたく収縮した。
・設:の。 ・資本:わずか万円。 ・本所:京都千代田区神田――雑居ビルの、いわゆるバーチャルオフィスの所。 ・目:産の売買、賃貸、管理、並びに投資事業のコンサルティング。
そして、代表社員の欄。
『代表社員:林 介』
……林?
その名に、烈な既があった。 記憶の引きしを乱暴にひっくり返す。 林、林介……。
喉の奥が乾いた。 夫の代の同級だ。 何かの賀状に、その名があった。
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夫が「あいつは独して産転売の事業をちげたんだ」と、酒をみながら自げに話していたことがあった。
资本万円の同会社。 実体のないバーチャルオフィス。 そして夫の同級。
これのどこが「の定期預より全な資産運用」だというのか。
さらに、奈緒がチャットツールで送ってきた追加の報を見て、血の気が引いた。
『真由、この会社、ネットの掲示板と消費者被害のまとめサイトで名がてるわ。方の老朽化したアパートを化して買い取らせるクラウドファンディングをやってたみたいだけど、配当が半以からストップしてて、資者と集団訴訟寸になってる』
画面に表示された文字を、何度も読み返した。
ポンジ・スキーム。 自転操業。 配当遅延。
そういうことだったのか。
夫は、この同級の怪しげな事業に、最初から枚噛んでいたのだ。 あるいは、い利回りに目が眩んで個に資を注ぎ込み、破綻しかけた事業を支えるために、母親の百万円を掠め取った。 それでもりず、今度はがの繰りげ返済用の百万円にをつけた。
これは「投資」なんかじゃない。 沈みかけたに、族のをバケツで注ぎ込み続けていただけだ。
そして、その穴埋めを追及されそうになったから。 のき先がバレそうになったから。
義母をボケ老にしたてげ、今度は私を精神異常者に仕てげて、を塞ごうとした。