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"処刑寸前の冷宮幼女、心の声で国を救う" 第12話

殿に詰める宮女や太監たちが戦慄し、謝氏は絶望のあまり崩れ落ちそうになった。 だが、その――。

々が碗に歩み寄り、自らの指を再び針で刺すと、謝氏の指からも血を絞って同じのに落とした。

「……あ、あれぇ?」 々の無邪気な声が響いた。 「母と々の血も、全然混ざらないよ? 母、々は母の子供でもないの……?」

そのにいた全員の呼吸が止まった。 実の母と娘の血が混ざらないはずがない。、腹を痛めて産んだことはなのだから。

「こ、これは体……!?」 侍医が狼狽し、百官がざわめき始める。

々は涙目を浮かべながら、皇后をまっすぐに見つめた。 「皇后様、このお、変だよ。々は誰の子供でもなくなっちゃうの?」

(ざまぁみろ! 対照実験ってのをらないのかしら! 親子の血すら混ざらないを用した点で、アンタが細したってバレバレなんだよッ!!)

陸原の瞳に、酷な殺が満ちた。 「……趙総管。たな清らかなを持ってまいれ」

「ははっ!」 趙総管自らが井戸から汲んできた鮮なが運ばれる。 再び陸原と々の血が落とされると――つのい滴は、で美しく溶けい、ひとつに融した。

「混ざりいました……! 見事に融いたしました!」 侍医の叫び声に、皇后の顔は完全に血の気を失い、をもつれさせて退った。

陸原はややかに、震えがる侍・肖何を見ろした。

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「言え。誰に唆された」 「ひ、ひぃぃっ! 申しげます! 麗妃様から千両を受け取り、賢妃様を陥れるよう命じられました! 皇后様は関係ございません、全て麗妃様の指図です!」

肖何が保のために叫ぶ。皇后は自らの関与を隠すため、麗妃を代わりの実犯に仕てていたのだ。 「連れてけ」 陸原の言で、偽証した侍は引きずりされた。

皇后・婉婉は膝を折り、屈辱に震えながらをげた。 「へ、陛……妾の徳により、危うく賢妃親子を冤罪に巻き込むところでした。お許しくださいませ……」

陸原はたい線を向けたまま、何も言わずに々のを引き、殿をにした。

*

そのの夕刻、皇后宮から謝氏の元へ、解の印として特製の茶と菓子が届けられた。 さらに皇后自らが福殿を訪れ、慇懃無礼な笑みを浮かべて茶を勧めてきたのだ。

「昼の無礼をお詫びしたく、自ら淹れたお茶を持ってまいりました。賢妃、どうかこれをお召しがりになって、わだかまりを解いてくださいませ」

謝氏がを伸ばそうとしたその瞬、々が激しく腹を押さえて転げ回った。 「あ、あああ〜っ! 母、お腹痛い! うんちそう! くお部に戻ろうよぉぉ!」

「まあ、々、品なことを……! 皇后様、申し訳ございません、すぐに失礼いたします!」 謝氏は慌てて々を抱きげ、奥へと引っ込んだ。

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取り残された皇后が苛ちをわにしたところへ、政務を終えた陸原が姿を現した。 「何をしている」 「陛……昼のお詫びに、お茶を淹れてまいりましたの。よろしければ、杯……」

皇后が差しした茶碗。 (パパ、んじゃダメ! その茶のには、からの性毒を気に発作させる即効性の引きが入ってるの! それをんだら今夜にんじゃうよ!)

から見守る々の声。 だが、陸原は躊躇することなく、その茶を気にみ干した。 ――すでに李侍医から万全の解毒薬を用しており、この毒の性質も全て把握していたからである。

「……美い茶であった。朕は疲れたゆえ、休む」 陸原が乾清宮へと戻った、夜――皇宮に激震がった。

「陛が倒れられた!」 「血を吐いて識を失われたぞ!」

乾清宮の寝所に横たわる陸原の顔は気で、呼吸は微を極めていた。 李侍医が涙ながらに告げる。 「毒が……毒がく回りすぎております。今夜、子の刻を越えることはできますまい……!」

々は寝台の脇で、激しい混乱に陥っていた。 (嘘でしょ……!? あたしがので叫んだのに、なんでんじゃったの!? 本当にんじゃうの……? そんなの嫌だよ、パパ! あたし、まだお礼も言ってないのに……!)

その、寝殿の扉を乱暴にけて入ってきたのは、皇后・婉婉であった。 「陛にお会いしとうございます!」

趙総管が必に遮る。 「皇后様、陛は今、絶対静にございます! お通しすることはできませぬ!」

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