"ただいま温度管理中です!" 第12話
かつて掌の座を奪うため、先代の師匠の息を事故に見せかけて暗殺したのも……すべては貴方様との契約のため! さあ、約束を果たしていただきましょう。わしを神仙へと引きげる、太古の力を!」 『……その約束を果たすのは、々難しそうね』
暗から響いたのは、鈴を転がすような、若々しい女の声だった。
「な……っ!?」
掌の表が凍りついた。 を切り裂いて歩みてきたのは――傷つない野ユイ。 そしてその両脇には、威堂々と佇む琥珀、相馬、輝羽の姿があった。
「な、なぜ貴様らがきている……!? 幽螭様はどこへかれた!?」 「幽螭? あんなトカゲ、とっくに退したわよ。もう来世でも会えないわ」 「ば、馬鹿な……貴様らごときに倒せるはずが……!」 「あり得ないことなんて、何つないわよ」
ユイは懐から、青く点滅する宝珠を取りして見せた。
「これ、ってるかしら? 『留珠(りゅうえいしゅ)』よ。さっきあなたがベラベラと自げに語ってくれた全告――同をどうやって嵌めたか、最恩寺先輩をどう封じしたか、百弟子をどう贄にしてきたか、そして先代の息子さんをどう暗殺したか……ぜーんぶ、領州の広にリアルタイムで継しておいたわ」
掌の顔から、急速に血の気が引いていった。
「な……な、何だと……!?」 「おめでとう、掌様。あなたの百の悪、今や全徒どころか修仙界の誰もがるスキャンダルよ」
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その瞬、掌のので何かが音をてて崩壊した。 軽から錯乱へ、そして否認へ。
「嘘だ……! そんなはずはない! わしの百の計が……こんな娘ひとりに潰されてたまるかぁぁっ!」
逆した掌が狂乱し、自爆の霊気を練りげようとしたその――。
「届き者めが」
より響いたとともに、霄仙尊のが掌の頂へと振りろされた。
パキィィィンッ!
ガラスが割れるような乾いた音が響き、掌の丹田から夥しい霊気が散していく。
「ぐ、ああぁぁぁっ!? わしの……わしの修为が……!!」 「同を虐殺し、邪獣と通じ、徒を駒として弄んだ罪、決して許されるものではない」
仙尊の徹な宣告がる。
「本をもって貴様の修为をすべて廃し、万丈の淵へ永に幽閉とする」 「仙尊様! お許しを、お慈を……! わしが悪かった、愚かだったのです……!!」
かつての最権力者は、に塗れて泣き叫びながら、戒律の番たちによって引きずりられていった。
◇
数の領州。
央広は、未だかつてない混乱と気に包まれていた。 真実をった弟子たちのりと揺は凄まじく、掌の権威は完全にに堕ちていた。 そんな、残された老たちがユイの周りに群がっていた。
「野殿! これはわしが秘蔵しておった百物の霊芝じゃ! ぜひ受け取ってくれ!」 「……老、これ湿気吸ってカビがえてますけど」
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「野さん! こちらの名剣をどうぞ! 切れ抜群で……」 「刃こぼれしてるに、霊をケチった粗悪品じゃない。いりません」
ユイはうんざりした顔で贈り物をつっかえした。 次期掌の座を巡り、老たちは全徒の信望を集めるユイを取り込もうと必だったのだ。
「野殿、君が推薦してくれるなら、派の資源はすべて君のい通りに……!」 「保険の勧誘よりしつこいわね……」
ユイはきな溜息をつき、広の演壇へとがった。
「老たちので決着がつかないなら、全弟子による無記名投票で決めればいいじゃない。番票を集めたが掌になればいい。民主主義ってやつよ」
その提案により、急遽掌選挙がわれることとなった。 そして夕刻、票結果が告げられた。
「老、百票! 老、百票! 同票である!」
広が静まり返る。
「同票の……規に基づき、残る最の票を持つ野ユイの選択によって決定される!」
老たちのギラついた線が斉にユイへと注がれた。
「野殿、わしを選んでくれれば副主の座を用しよう! の、万空の権力を授ける!」 「野、わしを選べば宝物庫をすべて解放してやるぞ!」
唾をばして擦り寄る老たちを見ろし、ユイは静かに息を吸い込んだ。
「私のこの切な票……誰にも入れないわ」 「……は?」
「こんな面倒な押し付けい、好きなたちだけでやってなさい。