"油まみれの整備士と養子の秘密" 第19話
だから、今回の結婚式では両親へのの朗読は切カットするというのが、のでした結論だった。
その代わりと言ってはなんだが、私には結婚式のあとに、あゆみのためにこっそり温めていた「とっておきのサプライズ計画」が別にあったのだ。
結婚式を終えてからちょうど週の曜。
私はあゆみと両親、そして妹の望みを連れ、「族総で、ちょっとドライブがてらかけよう」と提案し、をらせた。
実は、両親がかつて幼い私を引き取ってくれたあの児童養護施設は、皮肉にも、のちにあゆみがいを過ごした、彼女の育ったまさに「同じ児童養護施設」だったのだ。
結婚式にゲストとして参列してくれていた施設の老である施設は、幼い頃に施設に引き取られていった私と、最まで施設に残って自したあゆみがこうして奇跡に結ばれたことを、がことのようにの底からびしてくれていた。
そこで、私はこっそりその施設に内緒で「あるお願いごと」を頼み込んでおいたのだった。
何もらされていないあゆみは、部座席で「ねえ、今はいったいどこにくの? 婚なのにそんなして……」と議そうに首をかしげている。私は「さい頃に俺がしだけお世話になっていた所を、みんなに見せたかったんだよ」
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と、本当のことだけれどしだけ別のを含ませた返事をしてごまかした。
を駐スペースに止め、私たちは懐かしい々の並ぶ施設の正へと歩いて向かった。
「あれ……? なんだか今、子供たちがで誰も遊んでいないね……?」
あゆみはエントランスの静けさに気づき、議そうに眉をひそめた。
曜のこのれたに、元気な子供たちの歓声が園庭でつも聞こえないなんてことは、この施設では普段の常では絶対にありえないことなのだ。あゆみは何か変だなと怪しんでいたが、私は「とりあえずに入ろう」と彼女のを引いて、園庭の脇にある目ホールへと促した。
「あゆみちゃん、ご結婚おめでとう――!!」
いの扉をガラリとけた瞬、ホールのにいた数の子供たちの元気な唱の声が斉に響き渡ると同に、パーンと景気よくクラッカーのテープが井に向かってび散った。
「きゃっ……!?」
あゆみはあまりの打ちのサプライズに、そので驚いて両でを抑えた。
私が裏で秘密裏に計画していたのは、まさにこの所で、あゆみの「本当の族」である子供たちや職員の皆さんを全員集めた、作りの温かな結婚式をもう度プレゼントすることだったのだ。
本物の結婚式のように豪華で盛な演は予算にもできなかったが、あゆみの成をが子のように見守ってきた施設の族たちのが詰まった、世界につだけの温かいお祝いだった。
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そのために、私はこの週、自分の両親ともこっそり連絡を取りい、毎のようにこの施設に通い詰めて準備を伝っていたのだった。
さな子供たちにを引かれ、きょとんとした顔のままホールの央へと歩いてきたあゆみに、施設がお祝いの言葉をかけながら、とりどりの綺麗な作りのブーケを渡した。
あゆみはそれを受け取った瞬、できなくなり、あふれる粒の涙をポロポロとこぼした。
「私……本当は結婚式に、この施設でお世話になった先たちも、みんな全員呼びたかったの……でも、施設を子供たちだけで留守番させるわけにはいかないから、数の代表の先にしか来てもらえなかったから……」
あゆみは涙声で震えながらそう言った。
「それなら、俺たちが君の族を全員ここに連れてくればいいってったんだよ」
私のその言葉に、あゆみはさらに泣きじゃくった。あゆみにとって、ここで共に苦労を分かちった先たちも、血の繋がらない子供たちも、みんなけがのないかけがえのない「族」だった。その好きな族たちに自分たちのれ姿をから祝ってもらえることが、彼女にとって何よりも嬉しかったのだ。
結婚式といっても形式ばった堅苦しいものではなく、みんなでをったり、子供たちが懸命練習してくれた品のし物を見たりする、笑いと涙の溢れるあたたかなパーティーだった。