"油まみれの整備士と養子の秘密" 第7話
その、ひまわりにも聞を配達していた。
「母はご飯も作れない状態だったんですが、朝くから仕込みをしていたご両親は、僕のために温かい事を用してくれたんです」
こんなことをしていたなんて、私は全くらなかった。
「毎朝、配達が終わるとによるんです。すると必ず温かいご飯が用されていて、ある朝僕がおを払いますと言ったら、お父さんがこう言ったんです。『おなんていらないよ。君が元気でいてくれればそれでいい。困ったはお互い様だって』」
私の目から涙がこぼれた。それは父さんが言いそうなことだった。
「あの、僕はご両親の温かい事と優しさにすごく救われたんですよ。こうして自分の事業を起こすことができたのも、あののご両親の優しさに支えられたからです。ここであなたたちに会えたのも、きっとご両親が引きわせてくれたのかもしれませんね。改めてお礼を言わせてください」
そう言うと藤井さんはちがって私たちにくをげた。
を卒業してすぐににって、帰国して真っ直ぐにひまわりにって事故をったという。
「お葬式にも顔をせず申し訳ありませんでした」
顔をげた藤井さんの目には、うっすらと涙が浮かんでいた。私と真央は、藤井さんのいのさにかける言葉が見つからなかった。
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「そんな……私たちこそ、両親の話を聞かせてくれてありがとうございます」
真央は涙を拭いながら言った。私もをげた。両親が誰かの役にっていたとって嬉しかった。
「こちらこそ。あののご恩をずっと返したいとっていたんです。でも帰国したらもうおはなくて、おもくなっていて、ずっと残りだったんです」
藤井さんの声が震えていた。
「だからこうしてあなたたちに会えて本当に嬉しいんです」
将が静かに言った。
「いい話だな。ご両親は派な方だったんだね」
「はい。自の両親でした」
「そうだろうな。あなたたちを見ていれば分かるよ」
将は優しく微笑んだ。
「そう。せっかくだから最までべていってくれ。妹さんがご馳してくれるんだから」
私たちは頷いて残りの寿司をべた。涙でし辛かったけれど、それでも美しかった。
この会いがきっかけで、私たちと藤井さんの付きいが始まった。藤井さんは連絡先を交換してくれて、そのも定期に事に誘ってくれるようになった。
「悠斗さん、今度緒にみませんか?」
「いいですね、非!」
最初は敬語で話していたけれど、何度も会ううちに打ち解けて、いつしかためで話すようになっていた。
「悠斗、お本当にが好きなんだな」
「ああ、子供の頃からが好きでさ、だから備士になったんだ」
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「いい仕事だよ。俺はパソコンばっかりいじってるからさ、をいじれるが羨ましいよ」
「宗介こそ、IT企業の社なんてすごいじゃないか」
「ボスでいいよ。社付けはやめてくれ」
「わかった、宗介」
宗介は私に自分の過を話してくれた。母が倒れた、本当に辛かったこと。まだ学で何もできなくて、でも聞配達をしながら勉を続けたこと。絶対に成功して、母を楽にしてやるんだってい志を持っていたこと。
「すごいな。俺も似たような状況だったから分かるよ」
「ああ、そうだったな。おもてすぐに働き始めたんだろ。真央を学にかせたかったからな。俺が働くしかなかった」
「派だよ、おは」
「おこそ」
私たちは似たような境遇を持っていた。だからこそすぐに打ち解けることができたのかもしれない。私たちはすっかり親友になっていた。
が趣だという宗介は、備や検にはうちのを使ってくれて、私を指名してくれるようになった。
「悠斗、今もよろしく!」
「任せろ。しっかり備してやるよ」
宗介のを備するのは楽しかった。を切にしているのは、備していても気持ちがいい。
「おに備してもらうと、の調子がいいんだ」
「当たりだ。腕には自信があるからな」
「自信だな。おに言われたくない」
私たちは顔を見わせて笑った。
真央も、宗介との事の席に緒に参加するようになった。