"「生きている」と気付いた納棺師、黒幕の婚約者を地獄へ送る葬儀" 第19話
「あなたの処方箋はすでにきがりました。」
私は、彼を見ろした。
「あとは法という名の劇薬が、あなたの罪を洗い流してくれるのを待つだけです。」
私は絶望に泣き喚く黒川医師を酷に見ろし、背を向けて医局をにした。
これで、郷田さんを完全に逃げのない獄へと追い詰める、決定な自がに入った。
病院をた私は、夜の都内をでった。
崎弁護士が指定した駐へと向かう。
彼の黒いセダンが、目のつかない柱のにまっていた。
私がづくと、部座席の窓が静かにいた。
「守備はどうでしたか?鈴鹿さん。」
崎弁護士が尋ねた。
「完璧です。」
私は答えた。
「黒川医師は完全に崩れ、郷田さんが主犯であること、そして1億円の報酬で虚偽の宣告をったことを全て自しました。」
私は鞄から、録音のデータを入れたUSBメモリを取りした。
窓越しに崎先へと渡す。
崎先は元のノートパソコンをいた。
そので音声データの部を再して確認する。
黒川医師のけない泣き声と、郷田さんの名をはっきりとにする自が、内に響き渡った。
「素らしい。」
崎先は、く頷いた。
「これと裏座の記録、そしてあなたが作成した毒物の成分データがあれば、警察も言い逃れを許さない確実な証拠として直ちに受理します。
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」
彼はパソコンを閉じた。
「私はこれからすぐに、警察の層部にいる信頼できる幹部を使って、極秘裏に逮捕状の請求にきます。」
「殺未遂および文偽造の容疑です。」
彼は、険しい顔をした。
「相は今や、巨企業の社です。しでも穏なきを察されれば、優秀な弁護士を雇って証拠隠滅を図るか、へびする危険があります。」
私は、同した。
「ええ。だからこそ彼らに切の警戒を抱かせないまま、網打尽にする必があります。」
崎先の目に、歴戦の弁護士としての鋭いが宿った。
「決は、の葬儀の棺の瞬しかありません。」
彼は、計画の最終段階を確認した。
「企業の社として、数の政財界のトップやマスコミので劇の主公を演じるあの男に、最の絶望をプレゼントしてやりましょう。」
私は、く礼した。
「由奈さんの命と会社の未来は、崎先のにかかっています。警察の配備をどうかよろしくお願いいたします。」
崎先のが駐からりるのを見送った。
力な法の同盟者が、ついに警察という最の矛を構えて、郷田さんの包囲網を完全に構築したのだ。
あとは、彼が自らので獄の扉をけるのを待つだけだった。
夜がけ始めた頃、私は郊のへと戻ってきた。
リビングのソファでは、由奈さんが毛布に包まりながら私の帰りを待っていた。
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私がドアをける音で目を覚まし、そうな顔でこちらを見げる。
「鈴鹿さん……」
私は彼女の隣に腰をろした。
ごく音の穏やかな声で報告した。
「黒川先の件は無事に終わりましたよ、由奈さん。」
私は、録音の成功を伝えた。
「黒川医師は完全に自しました。」
「その音声データも、裏の証拠と共にすでに崎弁護士を通じて警察へ提済みです。」
私は、現の状況を説した。
「今頃、警察内部で逮捕に向けた極秘の準備がめられているはずです。」
私の言葉を聞き、由奈さんはきく息を吐きした。
胸に両を当てる。
「よかった。これであの男の嘘が全て暴かれるんですね。」
彼女は、し寂しそうに言った。
「私の命の値段がたった1億円だったなんてしいですが、真実がらかになるのは何よりも救いです。」
私は、優しく声をかけた。
「ええ。彼らがあなたにませた毒は、今まさに彼ら自の首を絞める劇薬となって確実に効果を発揮しています。」
私はちがった。
の奥に置されているなの棺へと線を向ける。
には由奈さんの代わりとなる砂袋とダミー形が納められ、蓋は隅の釘でしっかりと封印されている。
「いよいよは葬儀のです。」
私は、の予定を確認した。
「私はこの空の棺桶を霊柩に乗せ、都内の斎へと運び込み、祭壇の設営をいます。