"「生きている」と気付いた納棺師、黒幕の婚約者を地獄へ送る葬儀" 第18話
」
私の言葉に、黒川医師は激しく首を横に振った。
「ち、違う!計画を持ちかけたのは郷田だ!」
彼は、必に弁解した。
「私はただ、彼に頼まれて診断をいただけだ!」
私は、懐から型の音質録音を取りした。
「先だけの言い訳など、警察も世も聞いてくれませんよ。」
彼の机のに、コトリと置いた。
静かな部ので、赤い録音ランプが気に点滅を始めた。
「あなたに残されたは、つにつです。」
私は彼の目を見つめた。
切の逃を許さない最の選択を迫る。
「つは郷田さんをかばい、殺未遂と文偽造の主犯として、全ての罪と莫な損害賠償をで背負うこと。」
黒川医師は、目を剥きそうになりながら激しく息を乱している。
「もうつは、今ここで郷田さんの犯を全て自し、しでも罪を軽くするための材料を残すこと。」
私は机に両をついた。
ごく音の圧力で、彼に顔をづけた。
「どちらを選びますか?黒川医師。」
私は、酷に言い放った。
「命をで売ったあなたにふさわしい、究極の選択です。」
録音の赤いランプが、たい医局の部ので気な点滅を続けている。
黒川医師は脂汗にまみれた顔で、机ののさな械をい入るように見つめていた。
彼の脳裏には、全ての罪を自分に押し付けて逃げろうとする郷田さんの姿が、はっきりと浮かんでいるのだろう。
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とのためだけに結びついた悪党同士の絆など、砂のよりも脆いものだ。
「ご、郷田だ。全ては郷田が計画したことなんだ。」
ついに黒川医師のから、かすれた、しかしはっきりとした自の言葉が絞りされた。
私は歩も引かず、極底の差しで彼を見据えた。
言葉の続きを促す。
「詳しく話してください。いつ、どこで彼からどのような依頼を受けたのですか?」
黒川医師は両で顔を覆った。
震える声で、真実を語り始めた。
「1ヶだ。彼が突然、夜のこの部を訪ねてきたんだ。」
郷田さんは、由奈さんとの結婚が目に迫る、彼女の父親から引き継いだ権力をいちくが物にするため、暗殺計画を企てていたという。
しかし、通常の毒殺や事故では警察の執拗な捜査が入る恐れがある。
そこで彼が目をつけたのが、この青葉病院で権力を握り、に執着している黒川医師だった。
「郷田は、裏社会のブローカーからに入れたというあの毒物を私に見せ、こう言ったんだ。」
黒川医師は息を呑み、怯えた目で私を見げた。
「この薬を使えば数は完全な仮状態になる。そのに宣告をして、そのまま葬炉へ送ってくれれば、1億円の現を支払う、と。」
私は、確認した。
「あなたはそれが確な殺未遂であると認識したで、その提案に乗ったのですね。
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」
私のたい追及に、黒川医師は激しく首を横に振った。
「最初は断ったんだ。医師である私が、きたを体として扱うなど狂気の汰だと、彼を追い返そうとしたんだ。」
私は、彼の言葉を遮った。
「しかしあなたは最終に、1億円の隠し座への送を受け入れ、昨夜、息のある由奈さんを体検案に事故と記載した。違いますか?」
黒川医師は、机に突っ伏した。
「あ、ああ、そうだ。私はに目が眩んだんだ。」
彼はついに声をげて、醜く泣き崩れた。
「郷田は全てを完璧に配していた。」
彼は、泣きながら続けた。
「私が宣告をせば、ただの請けの葬儀が遺体を運びし、翌には全てがになって証拠は消えると言っていたんだ。」
黒川医師は、悔の言葉をにした。
「まさかおのようなが納棺師をやっているなんて、いもしなかったんだよ。」
彼は私が録音していることも忘れ、自らの罪のさと郷田さんの悪辣な計画の全貌を、洗いざらい吐きした。
「頼む。私を助けてくれ。」
彼は、私にすがりついた。
「警察にくのだけは勘弁してくれ。私は医として、この病院で築きげてきた位があるんだ。」
彼は、見苦しい命乞いをした。
「なら全額返すから、私のキャリアだけは守ってくれ。」
私は、たく言い放った。
「命をで売買した者に、助けを求める資格はありません。
」
私は机のの録音をに取った。
録音止のボタンを静かに押す。