"「生きている」と気付いた納棺師、黒幕の婚約者を地獄へ送る葬儀" 第15話
」
私は、テレビ画面の郷田さんを瞥した。
「く登れば登るほど、元をすくわれたの落速度は致命なものになりますからね。」
私の言葉に、由奈さんはく頷いた。
真っ直ぐな瞳で、画面のの郷田さんを睨みつけた。
すっかりが落ち、夜の静寂がを包み込んだ頃だった。
私が用した暗号化された全な通信端末に、着信があった。
画面には、崎弁護士の番号が表示されている。
「鈴鹿さん、調査チームから決定な報告ががってきましたよ。」
話越しに聞こえる崎先の声は、力かった。
昼の憔悴しきった様子とは打って変わり、弁護士としての響きを取り戻している。
「やはり、額のがいていましたか。」
私は、静かに尋ねた。
「ええ。郷田の個資産と、青葉病院の黒川医師の周辺座を徹底に洗わせました。」
崎先は、調査の結果を語り始めた。
「郷田もなかなか狡猾でね、直接振り込むような抜けな真似はしていませんでした。」
崎先は、元の資料をめくるような音をさせた。
「カリブのタックスヘイブンに設された、実態のない法をつも経由させていました。」
崎先は、そのの巧妙さを説した。
「普通なら、警察の捜査でも数ヶはかかるような巧妙な資洗浄のです。」
しかし、彼の声には自信が満ちていた。
広告
「しかし、私のチームがそのの流れをつずつ追跡した結果、最終な着先を特定したのです。」
「どこでしたか?」
私は、い言葉で促した。
「国内にある、『先医療コンサルタント』という名の法座です。」
崎先は、確信に満ちた声で言った。
「この会社の代表取締役を調べたところ、なんと黒川医師本が実質なオーナーであることが判しました。」
私は、静かに頷いた。
「事実のトンネル会社ですね。」
「送された額とは、確認できましたか?」
私は、最もな点を確認した。
「1億円です。そしてなのは、そのです。」
崎先は、声を潜めた。
「郷田が送続きの最終承認をったのは、昨夜。」
彼は、決定な事実を告げた。
「まさに、由奈さんが病院に運び込まれ、黒川医師によって宣告がされた直の帯でした。」
私は、酷な笑みを浮かべた。
「命をで売りばした、決定な証拠です。」
私は、崎先の労をねぎらった。
「これで、買収の事実を裏付ける力な武器がに入りました。さすがは崎先の調査ですね。」
崎先は、力く答えた。
「私の弁護士としてのです。社の娘の命を奪おうとした悪党どもを、絶対に逃がすわけにはいきませんから。」
しかし、崎先の声が段とく、慎なものになった。
「しかし鈴鹿さん、油断は禁物です。
広告
」
彼は、法な懸をにした。
「この座記録の証拠だけでは、裁判になったに郷田の腕利き弁護士が、『医療技術の研究支援のための正当なコンサルタント料だ』などと弁してくる能性があります。」
崎先は、最終なピースを求めた。
「警察を完全にかし、言い逃れを許さないためには、当事者の確実な自が必欠です。」
「おっしゃる通りです。」
私は、極底の氷のような声で答えた。
「この1億円のの流れと、私が解析した毒物のデータを突きつければ、プライドだけがい黒川医師は必ず崩れます。」
私は、今のを宣言した。
「彼のから真実を引きずりし、逃げを完全に塞いでみせます。」
崎先は、堵したように言った。
「頼みましたよ、鈴鹿さん。私はこの証拠を持って、信頼できる警察の層部への根回しをめておきます。」
彼は、言葉に力を込めた。
「の葬儀で、必ず奴らを獄へ送りましょう。」
通信を終えた私は、端末をデスクに置いた。
「鈴鹿さん、黒川先のところへくんですか?」
会話を聞いていた由奈さんが、そうな顔で尋ねた。
「ええ。の葬儀ににわせるためには、今夜に彼の自録音を確保しなければなりません。」
私は、ちがった。
「彼が言い逃れできない状況を作りします。」
私は納棺師としての作業着から、再び徹な黒いスーツへと着替えた。
黒川医師は、今夜も病院で当直をしているはずだ。
彼は自分のいた診断が絶対であり、ただの葬儀などがにないとっている。