"「生きている」と気付いた納棺師、黒幕の婚約者を地獄へ送る葬儀" 第7話
部座席には、私が厳に封印したの棺が積まれている。
そして、私の黒いコートにを包んだ由奈さんが乗っている。
バックミラー越しにの景を伺った。
私たちを尾するような、審なのはなかった。
郷田さんは、自らの完全犯罪をしも疑っていない。
今頃は豪華なホテルのスイートルームで、社就任の祝杯でもあげていることだろう。
病院から30分ほどをらせた。
からしれた、郊の静かな林へと入る。
々に囲まれたき止まりに、観は古い倉庫にしか見えない私の所するが建っている。
ここは、私が納棺師としての作業をう所である。
同に、かつて神医と呼ばれていた頃の特殊な設備をそのまま残している秘密の所でもあった。
私はをシャッターのに慎に駐した。
から完全に鍵をかけた。
エンジンを切り、部座席のドアをけた。
由奈さんが、そうな顔でこちらを見げていた。
「到着しましたよ、由奈さん。」
私は、彼女をさせるように優しく声をかけた。
「ここは、部のがづくことは絶対にない、私の全なです。」
私は、彼女の細いを取った。
「さあ、こちらへ。」
ゆっくりとへ導いた。
由奈さんはからりると、隣に置されているな棺を見つめた。
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彼女は、きく息を呑んだ。
そのには、彼女の代わりとなる砂袋とダミー形が納められている。
しかし、世には彼女自の遺体が入っていることになっているのだ。
自分が公に者として扱われているという現実を目の当たりにしたのだろう。
彼女の肩が、かすかに震えた。
私は何も言わず、の奥にある居区画へと彼女を案内した。
清潔にえられたリビングのソファに、由奈さんを座らせた。
私はキッチンへと向かった。
気ケトルでお湯を沸かし、つのマグカップに注いだ。
そして、彼女のに置いた。
「お茶やコーヒーをしたいところですが、今は湯にしておきましょう。」
私の言葉に、由奈さんはハッとしてマグカップを見つめた。
数、彼女は婚約者から渡された甘いりのハーブティーをんだ。
そして、仮状態の毒に侵されたのだ。
み物に対するい恐怖が植え付けられていても、議ではない。
「ありがとうございます。」
由奈さんは、震える声で言った。
「鈴鹿さんは、本当に細かいところまで気づいてくださるんですね。」
由奈さんは私の配慮を察し、両でマグカップを包み込むようにして持ちげた。
温かい湯をしずつに含む。
彼女の張っていた表が、ほんのしだけらいだように見えた。
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私は向かいの子に腰をろした。
ごく音の静な声で、話を切りした。
「になれば、郷田さんはあなたのを最限に利用して、劇の婚約者を演じ始めるでしょう。」
由奈さんは、静かに頷いた。
「はい。」
私は、郷田さんの狙いを説した。
「彼はあなたが残した莫な財産を独占し、トートホールディングスの実権を完全に握るつもりです。」
私は、彼女の目を見据えた。
「それを防ぐためには、葬儀のという最の台で彼を告発し、社会に抹殺するしかありません。」
由奈さんは、じっと私の話を聞いている。
「ですが、相は企業の役員であり、でく悪徳医師まで抱え込んでいます。」
私は、厳しい現実を伝えた。
「もしあなたが途で恐怖に負けて引き返せば、彼らはその権力を使ってあなたを精神異常者に仕てげます。」
私は、言葉に力を込めた。
「そして、今度こそ完全に息の根を止めるでしょう。これは命を懸けた戦いになります。」
私の厳しい言葉に、リビングはい静寂に包まれた。
由奈さんはマグカップを見つめたまま、しばらくの何も答えることができなかった。
恐怖と葛藤が、彼女のさな体ので渦巻いているのが分かる。
やがて、彼女は静かにをいた。
「私の父は、とても器用で、仕事ばかりしているでした。」
ぽつり、ぽつりと紡がれる言葉には、いとしみが込められていた。
「でも、父はいつも言っていました。」
由奈さんの目から、筋の涙がこぼれ落ちた。