"父親欄の黒い斜線" 第3話
【03】「曜の予防接種、あなたが休むの?」
拓也の顔が、りと恥ずかしさで真っ赤に染まった。
親戚たちの線が、好奇から気まずさへと変わっていく。
「な、何言ってるんだよ! 俺は仕事をしてるんだ! 遊んでるわけじゃない! おと陽菜をわせるために働いてるのが、そんなに悪いことなのか!?」
予通りの台だった。
妊娠から、数え切れないほど聞かされてきた言葉。
「仕事が悪いなんて言ってないわ。ただ、あなたが『』だったという事実を言ってるだけ」
私はバッグから、スマートフォンのスケジュール画面を呼びした。
「妊娠ヶのとき、血して急遽受診した。あなたは何て言った? 『今事なプレゼンだからでって』って言ったわよね」
「それは、本当にせない会議だったから……」
「陣痛が始まったの朝は? 痛くて歩けない私を置いて、『産まれそうになったら連絡して。くっても病院で待たされるだけだから』って、普通に社したわよね」
「からちゃんとっただろ! ち会いだって……」
「到着したのは産声があがってからよ。スーツのシワを気にして、真っ先に自分のスマホで赤ちゃんの写真を撮って、会社の司に送ってたわよね。『無事まれました、からまたバリバリ働きます』って」
拓也が言葉を詰まらせる。
「退院してからのこのヶはどう? 陽菜が夜泣きした初の夜、あなたは枕を持ってリビングに逃げた。
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『も朝がいから、部を分けてくれ』って。度でも夜に起きて、ミルクの温度を測ったことがある?」
「それは……おが育休で、にいるからだろ! 母親がやる方がスムーズじゃないか!」
義母がすかさず援護射撃を打つ。
「そうよ! 男のがで神経すり減らして働いてるのに、夜泣きで起こすなんて言語断よ! 妻なら夫を支えるのが当たりでしょう!」
「ええ、ですから支えを期待するのをやめたんです」
私は淡に言い放った。
「拓也さん、今ここで『名をき直せば済む』とってるなら、質問に答えて」
「……何だよ」
「来週の曜、午。陽菜の初めての予防接種よ。ロタとヒブと肺炎球菌。副反応で午からがる能性がいわ。あなた、会社を半休して病院に連れてける?」
拓也の線が泳いだ。
「曜……? 曜は、週次の全体ミーティングが……」
「じゃあ、曜の午。認保育園の事見学と面談。両親の同席が推奨されてるわ。ける?」
「曜も、クライアントとのアポが……」
沈黙が落ちた。
拓也の元が引きつっている。
「ほらね」
私は静かに告げた。
「私はね、あなたが陽菜をしてるかどうかを疑ってるんじゃないの。単に、あなたが『この子の毎に割くを持っていない』という現実を処理しただけ」
「名を連ねるだけで父親になれるとわないで。責任を引き受ける気がないなら、最初から欄を埋めないで」
私の言葉に、拓也は拳を握りしめ、ワナワナと唇を震わせた。
だが、私の反撃はまだ終わっていなかった。