みかん小説
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"毎日届く「パパを来させないで」" 第6話

叩きつけられた「者面談のプリント」

あの夜を境に、のの空気は完全にんだ。

美咲が自分の部のドアを閉ざしてから、リビングに残された私と浩司のには、ただの言も交わされなくなった。

浩司は、私を徹底に無し始めた。

朝、起きてきても挨拶ひとつしない。

私が作った朝には指本触れず、コンビニのパンの袋をわざときな音をてて破る。

ドアをけ閉めする音、スリッパで廊を踏み鳴らす音のすべてに、あからさまなりと当てつけが込められていた。

けれど、番耐え難かったのは、美咲の態度だった。

娘は、ので気配を消すようになった。

学から帰ってきても、「ただいま」の声すら掠れている。

リビングにち入ることはなく、杯をむためだけにキッチンへ来ても、私や浩司と絶対に目をわせない。

爪先ちで歩き、まるで自分がこのにしていないかのように振るうのだ。

息が詰まりそうだった。

何とかしなければならない。

そういながらも、美咲にどう声をかけていいのか分からず、だけが虚しく過ぎていった。

そんな沈黙を破ったのは、枚の湿ったプリントだった。

曜の夕方。

キッチンで夕飯の支度をしていた私の元に、バサリとが落ちてきた。

見げると、美咲が無言でち尽くしていた。

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ランドセルを背負ったまま、私と線をわせることなく、に落ちたそのを指差す。

「……学で配られた」

美咲はそれだけ言うと、すぐに踵を返して階へがろうとした。

「あ、美咲、待って!」

私が慌てて拾いげたそのプリントの見しには、黒く太いフォントでこう印刷されていた。

『第学・季 および学活に関する者面談のご案内』

欄には、来週の曜の付が指定されていた。

「これ……」

私学の受験を本格に検討するか、それとも元の公へむのか。

のこの期の面談は、今の子どものをする極めてなだった。

プリントの部には、保護者の署名欄と、参加希望枠が設けられていた。

原則として、保護者名もしくは両親揃っての席、とある。

「おい、それ見せろ」

に、背から荒々しいが伸びてきて、私のからプリントを引ったくった。

仕事から帰ってきたばかりの浩司だった。

スーツのネクタイを乱暴に緩めながら、浩司はプリントに目をらせた。

そして、吐き捨てるように言った。

「俺がく」

「……え?」

「俺がくって言ったんだ。聞こえなかったのか」

浩司はプリントをダイニングテーブルのに叩きつけた。

バン、と乾いた音がリビングに響く。

「塾の謝を払ってんのは俺だ。美咲の送り迎えをして、勉のみ具を把握してきたのも俺だ。

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おみたいな、勝にをてこうとしてる奴が、親面して学にけるわけないだろうが」

「浩司さん、そういう問題じゃ……」

「俺が父親として席する。おは来るな。学にも、余計な恥を晒すなよ」

浩司はそれだけ言い放つと、洗面所へと消えていった。

震える指で、テーブルののプリントを見つめた。

浩司の目はだった。

この者面談を「父親としての正当性」を誇示するための台に利用する気なのだ。

学という公ので、自分が庭を仕切っている派な父親であることを証し、私を排除しようとしている。

美咲ののことなんて、微も考えていない。

ただ、自分たちの勝ち負けのために、娘の未来のすら利用しようとしているのだ。

このままじゃ、美咲が壊れてしまう。

私は胸の奥底で、たい焦燥に突きかされていた。

浩司とやりうに、まず美咲の本当の気持ちを聞かなければならない。

あの子が何を望んでいるのか、あの子のために何ができるのかを。

翌の放課。

私はパートを休み、学からしれた通り沿いで美咲を待った。

からてきた美咲を見つけ、りで駆け寄る。

「美咲」

美咲はビクッと肩をねさせ、私を見げた。

その瞳に、瞬だけ警戒のがる。

「パパは今、打ちわせで遅くなるって言ってたから……ねえ、駅のパンケーキさん、かない? 美咲、あそこのチョコのやつ、好きだったでしょ」

私は精杯、優しい母親の笑顔を作った。

美咲はしばらく私の顔を見つめていたが、やがてさく、諦めたように頷いた。

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