"結婚式を欠席した家族は、私の夫をただの現場作業員だと思っていた" 第12話
俺の仕事は、それで全うされたんだ」
親方はちがり、背を向けた。
「内定が消えたくらいでが終わるとうな。ぬことに比べりゃ、かすり傷だ。……いつくばって、自分のでからやり直せ」
親方はプレハブのへと消えていった。 初の青空の、だらけのスーツを着た拓也の慟哭だけが、いつまでも資材置に響き渡っていた。
拓也の内定取り消しという衝撃な結末は、瞬くに森の親族へれ渡った。
元となったのは、ならぬ父自だった。 内定取り消しが決まる直まで、父は親戚に話をかけ、「うちの娘婿は映の親会社の社だ。息子の就職も昇もいのままだ」とホラを吹いて回っていたのだ。その息の荒さに疑問を抱いた叔母のが、独自に息子のツテを使って調べた結果、拓也の祥事と内定取り消し、そして結婚式当の醜悪なボイコットの全貌がのに晒された。
「娘の結婚式を嘘をついてボイコットし、料亭で祝杯をあげていた」 「しかも、その娘婿は企業の社で、息子の命の恩が式の主賓だった」 「息子は現の職を陥れて内定をフイにし、父親は会社を脅迫していた」
親族のLINEグループは蜂の巣をつついたような騒ぎとなり、父と母に対する激しい非難が殺到した。 そして126、曜。
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親族の老である母の姉・代の呼びかけにより、森の実で緊急の「親族会議」がかれることになった。私と彦も、「これが最のけじめだ」という代のい請を受け、同席することに同した。
実の引き戸をけると、異様な苦しさが漂っていた。 座敷には、伯母の代、叔母の夫婦、叔父夫婦が座になって座っていた。座に座るはずの父と母は、畳の隅にさくなって正座し、顔をげることすらできずにいた。部の隅には、ジャージ姿で憔悴しきった拓也が膝を抱えて座り込んでいる。
「彦さん、裕子ちゃん、本当によく来てくれたね」
伯母の代が、私たちに向かって々とをげた。
「今呼んだのはね、この恥らずな夫婦と息子に、親族全員ので正式に謝罪させるためだよ」
代は鋭い線を父と母に向けた。
「妹よ、あんたは119の朝、私に何て話してきた? 『裕子の式は午からだから、先に松ので拓也のお祝いをするの。親族みんなで顔をしてあげて』って言ったよね? 私はてっきり、両方席する段取りなんだとって料亭へったんだよ! そしたらあんたたち、式にく気なんて最初からサラサラなかったじゃないか!」
「そ、それは……」母が震え声で言い訳しようとした。「親戚の都を考えたら、あのの昼しかなくて……」
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「嘘をおつき!」
叔母のが激昂して机を叩いた。
「拓也が『姉ちゃんの式に親戚を取られるのが嫌だから同じにしろ』って喚いたからだって、このあんた自分で状したじゃないの! に度の娘のれ台を、弟の儘つでぶち壊して……! しかも、彦さんが企業の社だとった途端、のひらを返して『お祝いをやり直すからを包め』だなんて、浅ましいにも程があるわ!」
父は顔を真っ赤にして額に青筋をてていたが、親戚同からの酷な線に耐えかね、絞りすような声で言った。
「……俺は、として、がの跡取りである拓也の将来を番に考えただけだ。娘は嫁にけばだが、息子は森のを継ぐ。何が悪い!」
その瞬、静かに座っていた彦が、く通る声でをいた。
「お父さん」
全員の線が彦に集まった。彦はネクタイを緩めることもなく、背筋を真っ直ぐに伸ばして父を見据えていた。
「私は18歳で現に入り、親父をくした母を支えるために必で働いてきました。現のをすすりながら学んだのは、『の痛みが分からないに、はついてこない』ということです」
彦の言葉は、静かだがコンクリートを削るノミのようにかった。
「裕子は13、の事務として、現の作業員たちが無事にに帰れるよう、全の類を1枚ずつ積みねてきました。
派な肩きはなくとも、誰よりも誠実に、の命と尊厳を守ってきた女性です。