"寝室にカメラを隠した夫と1億8000万円の遺産" 第18話
事実だけを、にならずに説した。
数週、第回の調がかれた。
先から、正斗の様子について報告を受けた。
「ご主は調委員から厳しい指摘を受け、修復の主張を取りげたようです」
私は堵して言った。
「そうですか。証拠があまりにも確ですからね」
「彼は今、婚には応じるが、せめて財産分与で自分の借を考慮して欲しいと主張を変えてきました」
私はさくため息をついた。
まだそんなことを言っているのか。
「先、私の財産から彼に渡すおは円もありません」
「もちろんそのように主張します。ご主の借は彼個の事業によるものであり、あなたが負担する法な義務はありません」
調はそのも数回にわたって続いた。
正斗は最まで銭への執着を見せたが、最終に調委員からも、個の債務を妻に負担させる主張は通らないと諭されたようだった。
刑事の捜査は、盗撮証拠は揃っていたものの、夫婦の問題ということもあり起訴には至らなかった。
しかしその捜査結果が、正斗のを決定にくしたことは違いない。
結局、正斗は慰謝料と財産分与の請求を諦め、私の提示した条件で婚にした。
婚届が受理され、私は正式に島という名字を捨て、旧姓に戻った。
戸籍がしくなり、私はただの私に戻ったのだ。
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続きが全て終わった、私は先の事務所で最の打ちわせをした。
「本当にお疲れ様でした。これで法な続きは全て完です」
先は類を理しながら、穏やかな笑顔を見せてくれた。
「先、本当にありがとうございました。先がいなかったら、私は今頃どうなっていたか分かりません」
先は首を横に振った。
「レイ奈さん自が真実から目を背けず、を起こした結果ですよ」
事務所をて、私はしいマンションへと向かった。
途、いつものスーパーで夕の買い物をした。
自分のためだけに材を選び、自分のおで支払う。
そんな当たりの常が、今はとても鮮で満ちりたものにじられた。
部に帰り、買ったばかりのさな製ベッドに腰をろす。
もうこのベッドのを覗き込む必はない。
私を監する目も、私を狂わせようとする声も、ここにはしないのだから。
その夜、私は久しぶりに計簿をいた。
正斗の料や借の返済を気にすることなく、自分自の活費と貯だけを計算する。
叔母から相続した財産は、全な座でしっかりと管理されている。
数字は然と並び、私の活が定していることを証してくれていた。
私はペンを置き、窓のの夜景を見つめた。
正斗は今頃あので、数千万円の借と向きっているのだろう。
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義母もまた、親族からの信用を失い、孤しているはずだ。
彼らが失ったものはきい。
しかしそれは、私が罰を与えたからではない。
彼ら自が選んだ嘘と悪が、最終に彼ら自を追い詰めたのだ。
私はもう、彼らのことにを煩わせるつもりはない。
私の過は完全に切りされた。
これからは私が私のために、しい物語を紡いでいくのだ。
婚が成してから数週が経過した。
の気配がまり、朝晩の空気がたくなってきた頃、私のしい活は完全に落ち着きを取り戻していた。
会社での仕事は順調で、来期のきなプロジェクトの責任者にも指名された。
部たちからの信頼もく、会議では私の判断が部署の方針として採用されることが増えていた。
私が以のように数字を何度も見直したり、自分の決断に自信を持てずに迷ったりすることはもうない。
私は私の能力を疑うことなく、正当に評価される環境で息を吹き返していた。
そんなある、会社の昼休みに私のスマートフォンが鳴った。
画面を見ると、設定からの着信だった。
私はし迷ったが、仕事関係の能性もあるとい話にた。
「もしもし」
『レイ奈さん。私よ。智子よ』
義母の声だった。
私は瞬息をんだ。
婚が成し、法な続きは全て終わったはずだ。
先を通じて、私への切の接触を禁じる通もしている。