"寝室にカメラを隠した夫と1億8000万円の遺産" 第13話
さらに付を数ヶめたところに、決定なやり取りがあった。
『証拠は?』
智子さんがそう尋ねている。私が精神に無能力になったという証拠を、彼女は求めていた。
正斗の返信は、私のに最もく、鋭く突き刺さった。
『裁判するわけじゃない。本が信じればそれでいい』
私はその文から目をすことができなくなった。
何度も何度も繰り返し読んだ。
『本が信じればそれでいい』
正斗の本当の狙いは、医者の診断や裁判所の決定などではなかった。
私自に『自分はもう狂ってしまった、判断力がない』と信じ込ませること。
そして私自のから『もう無理だからあなたにお願いする』と言わせること。
それが寝のカメラと、執拗な『忘れっぽい』という指摘の本当の理由だったのだ。
私は類を机に置き、震えるで顔を覆った。
涙が溢れて止まらなかった。
しかったからではない。
信じてきた夫が、私をこれほどまでに愚かで操りやすいだと見していたことが、の底から悔しかったのだ。
「レイ奈さん」
先が静かに声をかけてくれた。
「あなたが眠れなかったこと、泣いたこと、疲れたこと。それは決して、判断能力を失った証拠ではありません」
私は顔をげ、涙を拭った。
「分かっています。でも私は本当にしだけ、自分を信じられなくなっていました」
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先は優しく頷いた。
「無理もありません。最もな族から計画に疑いを植えつけられていたのですから」
先は温かいお茶を私のに置き、話を続けた。
「このメッセージ履歴は、彼らが図にあなたを追い詰め、財産の管理権を奪おうとしていた確な証拠になります。義母の智子さんも、この計画を完全に承し、加担していたと見なせます」
私はお茶の入った湯呑みを両で包み込んだ。
「義母も……」
「ええ。彼女が最あなたに送ってきた『神経質になっているだけ』というメッセージも、この計画の延線にあるものです。彼女はまだあなたが何もらないとい込み、支配を続けようとしている」
私はく息を吸い込み、たいお茶をんだ。
これで正斗や義母に対する迷いやは完全に消えった。
彼らは族ではない。
私の尊厳と財産を奪おうとした酷な敵だ。
私は湯呑みを置き、先の目を見た。
「先、私はもう彼らに歩も譲るつもりはありません」
私は震えの止まったで、机のの類を真っ直ぐに見つめた。
「法な続きを本格にめてください。婚と、私の財産の完全な保護。そして彼らがやったことに対する責任を追及したいです」
先は力く頷き、いくつかの類をしく取りした。
「まず、ご主に対する婚調の申してをいます。
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同に、あの寝のカメラとこれらのメッセージ履歴を証拠として、接禁止の仮処分も検討しましょう」
先は私の顔を見た。
「あなたがホテルではなく、全な所で活できるようにするためです」
「はい。そしてもうつなことがあります」
先は枚の通をに取った。
「ご主は今、数千万円の借に追われています。彼があなたの財産に切触れられないよう、や証券会社に対して弁護士から正式な通をします」
私はをげた。
「お願いします」
「これで彼らは法にきが取れなくなります。ただ、ご主がこのまま黙って引きがるとはえません。必ずあなたに直接会って話そうとしてくるはずです」
私は即座に答えた。
「会いたくありません」
あんな嘘と言い訳で塗り固められた言葉を、これ以聞きたくなかった。
先は私を落ち着かせるようにをした。
「もちろんきりで会う必はありません。しかし度だけ、私と同席ので彼と面会することをお勧めします」
先の言葉に、私は戸惑った。
「なぜですか?」
先は真剣な声で答えた。
「彼に、全ての証拠が揃っていること。そして、あなたのが完全に固まっていることを突きつけるためです」
先は言葉を区切った。
「彼が抱いている『妻はまだ騙せる』というを、完全に打ち砕く必があります」
私はし考え、そしてゆっくりと頷いた。