"寝室にカメラを隠した夫と1億8000万円の遺産" 第12話
曜の昼休み。
会社で昼を取っていると、私のスマートフォンが鳴った。
画面には『お義母さん』の文字が表示されている。
いつもならすぐにるか、で必ず折り返していた。
しかし今の私は、着信音が鳴り続ける画面をただ静かに見つめるだけだった。
着信が切れた、すぐにメッセージが届いた。
『レイ奈さん、正斗から聞いたわ。警察汰になったって本当? あなた最疲れてたからし神経質になってるのよ。くに帰って正斗にちゃんと謝りなさい』
その文章を読んだ瞬、私のので何かがパチンと弾けるような音がした。
私が自分の寝でカメラを見つけ、警察を呼んだことに対して、私が謝るべきだというのか。
義母は相変わらず、私が神経質で異常な状態だという物語を続けようとしている。
私はこのメッセージをスクリーンショットで保し、先へ転送した。
『義母からこんな連絡が来ました。彼女はまだ私を病気に仕げようとしています』
数分、先からい返信があった。
『記録として非常にです。切返信せず、今も無してください』
私はスマートフォンを机に伏せ、めたお茶をんだ。
以の私なら義母の言葉に傷つき、自分が悪いのかもしれないと悩んでいただろう。
でも今は違う。彼らの嘘の構造が見えた。
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その言葉は私を縛る鎖ではなく、彼ら自の悪を証するかぬ証拠でしかないのだ。
午、私は休暇を半取り、先の事務所へ向かった。
警察からの追加報告と、今の法な続きについて話しうためだ。
応接に通されると、先はたな類を枚用していた。
「レイ奈さん、ご主の古い端末の通信記録について、警察からさらに詳しい内容が示されました」
先は類を私のに置き、ある部分を指差した。
「端末が自宅のWi-Fiに接続されていた帯だけでなく、部のネットワークからアクセスされた形跡がありました」
私は首を傾げた。
「それはどういうですか?」
先はい調で答えた。
「ご主は、寝の映像をリアルタイムで部から確認していたということです。おそらく仕事先の事務所か、張先のホテルから」
私は吐き気を催し、元を両で覆った。
私が夜に目を覚まし、痛に耐えながらベッドので丸くなっている姿。
で泣いている姿。
それらを正斗はくれた所から、ややかに見つめていたのだ。
先はさらに別の類を取りした。
「そしてもうつ、決定な証拠が見つかりました」
私は震える目でその類を見た。
「警察がご主の事業用パソコンを押収して解析した結果、義母である智子さんとのメッセージのやり取りが復元されました」
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私は驚いて先の顔を見た。
「義母とのやり取り?」
先は頷いた。
「ええ、あなたに向けられたものではなく、彼らのの会話です。読むにはし覚悟が必かもしれませんが、事実をるためには必です」
私は息をく吸い込み、その類を受け取った。
印字された文字を追う私の目は、次第に見かれていった。
それは私が像していた以の、醜く残酷な共謀の記録だった。
先から渡された類には、正斗と智子さんのメッセージ履歴が詳細に印字されていた。
付は半。私が眠に悩み始めた頃から始まっている。
『レイ奈さん、まだ自分で管理するって言ってるの』
智子さんのその問いかけに対し、正斗の返信はく酷だった。
『焦るな。そのうち自分でできないとう』
私はその文を読み、指先がたくなるのをじた。
彼らは私がまだ健康で、自分で判断できる状態であることを認識していた。
そので、私を『自分でできない』状態に追い込もうとしていたのだ。
『会社までけてるならまだ無理ね』
『会社はそのうち辞める。本当にいい。自分でできないってえば辞める』
私は類を持つに力を込めた。
正斗は私が仕事でミスをして自信を失い、自ら退職することを期待していた。
私が毎朝いを引きずって会社へき、必に数字と向きっていた、彼はその苦しみをただの『計画の捗』として見ていたのだ。