"優先的に妹さんと" 第13話
の午
曜の丸、真紀からの連絡は途絶えていた。
私もまた、自分から姉の部をノックすることはしなかった。
職では引き継ぎ類の作成をめながらも、ふとした瞬に真紀の青ざめた横顔が脳裏をよぎった。あの過酷な数字を見せられて、諦める気になっただろうか。あるいは、私への反発から固になっているだろうか。
どのような選択をしようと、それは真紀のだ。
そう自分に言い聞かせるたび、胸の奥がきりきりと痛んだ。の痛みを代わりに背負わないということは、こんなにもたく、孤独な作業なのかとった。
曜の朝、午。
私がキッチンでコーヒーを淹れていると、カウンターのに置いてあったスマートフォンがく振した。
画面を見ると、真紀からのメッセージだった。
『昨の夜、佐伯さんと話した。譲渡料の交渉、百万円までげてもらえることになった。契約も司法士に頼んで作る。
由里のノート、何回も読んだよ。怖くて、胃が痛くて、昨はもできなかった。数字を見れば見るほど、無謀だって分かる。
でも、私、やっぱりやってみたい。
の午に、産で本契約を結ぶことにした』
カップを持つ私の指先が、さく震えた。
の午。
そのになれば、姉の退職の半が決済され、戻りのできない契約に実印が押されることになる。
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失敗すれば、真紀には何も残らない。再就職も極めて困難な齢で、借だけを背負うことになるかもしれないのだ。
話をかけようと、指が画面の通話ボタンに吸い寄せられた。
今ならまだにう。「考え直して」「せめてもうし資を貯めてからにしなよ」と叫べば、姉をいとどまらせることができるかもしれない。あの崖っぷちから、全なこちらの岸へ引き戻すことができる。
『の午』
メッセージの最のが、無言のまま私を見つめ返していた。
私は通話ボタンから、ゆっくりと指をした。
コーヒーをむ。苦が、舌のにく広がった。
真紀は、自分で崖っぷちにつことを選んだのだ。
ならば私がすべきことは、その腕を掴んで引きずり戻すことではない。
計の針が、刻刻とんでいく。
姉が自分のの引きを引く瞬まで、あとを切っていた。