"元妻の弟に渡した6万円と12年前の手紙" 第27話
続きに必な類や、パスポートの更など、準備することはほどあった。
しかしその1つ1つの作業が、私のしい未来へと繋がっているとうと議とが踊った。
その週末、私は久しぶりにさおりの墓を訪れた。
てつや君には声をかけず、1でに乗ってあのさな町へ向かった。
駅のでいを買い、し急な坂を登って共同墓へと入る。
たいが吹き抜ける、相沢の墓のにった。
私はを供え、静かに語りかけた。
「さおり、久しぶり」
私はこれからのことを報告した。
「私ね、来のにあの方へくことにしたの。もう1度英語の勉をやり直してね。1で自分のでくわ」
墓は何も答えないが、たいがしだけ私の背を押してくれたような気がした。
私は彼女に本音をこぼした。
「あなたが勝に私のを決めたことは、やっぱりまだ腹がってる。でも、あなたが私を守ろうとしてくれたことは、ちゃんとは分かってるから」
私は墓に触れ、そのたさをのひらで確かめた。
「ありがとう、さおり。私はもう丈夫だから。これからは私のは私が決めるわ」
私はくをげ、静かに墓をにした。
坂をる私の取りは、いつになく軽やかだった。
1、私は空港の発ロビーにっていた。
広告
きなスーツケースを引き、搭乗ゲートの案内板を見げる。
続きを終え、保検査へと向かう途で私のスマートフォンが鳴った。
てつや君からのメッセージだった。
「気をつけてってきてください。産話、楽しみにしてます」
私は笑顔で返信を打った。
「ってきます」
彼も今、リサイクルセンターで班として元気に働いている。
さおりの墓を建て直すための貯も、しずつだが確実に増えていると聞いていた。
彼もまた過の呪縛から解き放たれ、自分のを力く歩んでいる。
私たちはさおりが残したしい嘘から発し、ようやくそれぞれのを見つけたのだ。
保検査を抜け、搭乗のに座る。
きな窓のには、これから私が乗るが朝を浴びて輝いていた。
私はバックからパスポートと搭乗券を取りし、しっかりと握りしめた。
12の私なら、こんなに1でへくことなど像もできなかっただろう。
しかし、今の私は過の痛みを抱えながらも、希望を持ってを向いている。
は決して戻らない。
失われた12も、さおりの命も、2度と私のには戻ってこない。
それでも私は、彼女が残してくれたのさをっている。
誰かに決められたではなく、自分で選び、自分で責任を負う。
それが、さおりから与えられた最の贈り物だったのだ。
私はので彼女にそう告げ、ちがった。
「ってきます」
しい世界が、私の目のに広がっていた。