"元妻の弟に渡した6万円と12年前の手紙" 第18話
もしあれがなかったら、私は今頃を放していたかもしれない」
彼は姉のことをいすように言った。
「姉ちゃん、本当に計算いというか、几帳面でしたから。なつみさんが将来困らないように、きっちり計算してたんですね」
私もつられて笑い声をげた。
「ええ、本当に腹がつくらい完璧な計算よ」
彼がしみじみと言った。
「姉ちゃんも、きっとほっとしてるといます」
私は窓のの景を見ながら答えた。
「そうね。これでやっと彼女の庇護から自できる気がするわ」
私たちはい挨拶を交わして話を切った。
翌の曜、私は朝から支度をえ、駅にあるの支へと向かった。
平の午にも関わらず、ロビーには数の客が待っている。
受付で番号札を引き、ソファーに座って自分の番を待った。
周囲からは現を数える械の音や、員たちの静かな話し声が聞こえてくる。
15分ほど待つと、掲示板に私の番号が表示された。
私は窓へき、鞄からローン返済の通帳と印鑑を取りした。
私は窓の員に用件を伝えた。
「宅ローンの最終返済が今なのですが、そのの続きについて確認したくて」
対応してくれた女性員は丁寧にお辞儀をして、通帳を受け取った。
彼女は端末を操作し、私の座報を確認していく。
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員は営業の完璧な笑顔でそう言った。
「はい、相沢様ですね。今の27の引き落としで完済となります。期のご返済、本当にお疲れ様でございました」
私はをげた。
「ありがとうございます」
彼女は今の流れを説した。
「最終引き落とし、約1週から10ほどでご自宅へ抵当権抹消に関する類式を郵送いたします。そちらをお持ちになって、管轄の法務局でお続きをお願いいたします」
私はメモを取りながら、彼女の説を1つ1つ確認した。
続き自体はそれほど難しいものではなさそうだ。
員が尋ねてきた。
「何かごな点はございますか?」
私はメモ帳を閉じた。
「いいえ。丈夫です。ありがとうございます」
私がちがろうとすると、員がしだけ表をらげて言った。
「お1での完済、本当に素らしいといます。おめでとうございます」
その言葉に私はを止めた。
世から見れば、私は1でローンを払い終えた自した女性に見えるのだろう。
私は員の目を見て、はっきりと答えた。
「1じゃありません」
私は言葉を繋いだ。
「私ともう1、2で払い終えたんです」
員はし議そうな顔をしたが、すぐに「失礼いたしました」とくをげた。
私はをて、そのままを止めずに隣の駅にある区役所へと向かった。
法務局での続きに必となる民票を、今のうちに取得しておくためだ。
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役所の窓で申請に記入し、自分の名だけが載っている民票を受け取る。
12、さおりと婚届を提した、私はこの同じ窓で絶望をじていた。
しかし、今受け取った類のみは全く違っていた。
私は彼女のを引き継ぎ、自分のでしっかりとっている。
続きに向けた準備が1つうごとに、過の清算が具体な形となってんでいく。
ローンが終わる。
それは単なる法な事実以のを持っていた。
さおりが命を削って残してくれたおと、私が12働いて払い続けたお。
その2つがわさって、ついにこの部は私たちの完全な所物になるのだ。
彼女はもういないけれど、私たちは緒にこの目標を達成した。
に帰ったら、もう度あの類ケースの理をしよう。
私のは、もう過に縛られることなく、へ向かって流れ始めていた。
に帰り、私は再びリビングのに類ケースを広げた。
区役所で取ってきたばかりの民票をクリアファイルに入れて、切にしまう。
での確認を終え、抵当権抹消の準備はった。
残る作業は、このケースのに眠る12の古い類たちの理だ。
もう必のない契約や期限の切れた保証などを、1枚ずつ確認していく。
なものはシュレッダーにかけ、残すべきものだけをしいファイルに分け直した。