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"義母の古希に愛人を連れてきた夫と5000万円の借金" 第13話

であるユリに注ぎ込んだ級ブランド品の領収のコピー。

さらには、裏カジノでの違法な取引の証拠までが全て克に記されていたのだ。

言い逃れのできない完璧な証拠のに、タカシは震えるでそのファイルをめくった。

「ヒッ」

彼は喉の奥で引きつった鳴をげ、ファイルを放り投げた。

まるで刑宣告を受けた罪のように、全から汗を噴きさせている。

しかしことのさを全く理解していないが、約名この部には残っていた。

ユリである。

「ちょっと何なのよ、さっきから」

ユリは腕を組み、満そうに唇を尖らせた。

「令嬢だかなんだからないけど、そんなのどうでもいいじゃない」

彼女はタカシを指差し、自信たっぷりに言い張る。

「タカシ君はエリートなの」

ユリは私に向かって、ツカツカと歩み寄ってきた。

「あんたなんかの世話にならなくても、すぐに別の会社で稼げるんだからさっさと5000万円払ってよ」

彼女は真っ赤な爪をてて私を指差し、甲い声で叫んだ。

「私のお腹のには、この由緒正しい系の跡取りになる切な男の子がいるのよ」

ユリは自分の膨らんだお腹を誇らしげに見せつける。

「カナさんみたいに、5も無駄飯らいの役たずとは違うの」

彼女は私を睨みつけ、かましい求を突きつけてきた。

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「だからあんたの親の会社のおで、私とタカシ君のしい活を保証しなさいよ」

ユリの目に、醜い欲望と嫉妬のが浮かぶ。

「あんた自分が子供産めないからって、悔しくてこんな嫌がらせしてるんでしょう」

彼女はで笑い、私を馬鹿にするように首を振った。

「嫉妬いおばさんはタチが悪いわ」

ユリは私の着物を指差し、嘲笑の笑みを浮かべる。

「いくらお嬢様ぶったって、は空っぽじゃない」

彼女はタカシを見つめ、あからさまな優越を示す。

「男を満させられない女なんて、きてる価値ないのよ」

どこまでも劣な侮辱の言葉。

私はりよりも先に、この女の底れぬ愚かさにれみすら覚えた。

「おい、やめろユリ!」

タカシがいつくばったまま、消え入りそうな声でユリのスカートの裾を引っ張った。

「やめろじゃないわよ!」

ユリはタカシのを振り払い、苛ったように鳴り返す。

「タカシ君も男らしくガツンと言ってやりなさいよ」

彼女はお腹を撫で、タカシを睨みつける。

「私とこのお腹のい赤ちゃんを守るって約束したじゃない」

タカシは顔を青ざめさせ、痛な叫びをげた。

「馬鹿野郎、黙れと言ってるんだ!」

彼はユリの首を掴み、必に止めようとする。

「カナのりをこれ以買ったら、俺たちは完全に終わりなんだよ」

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タカシの鳴り声に、ユリはビクッと肩を震わせた。

タカシは私に向かってすがりつくように両わせ、額を畳にこすりつけた。

「カナ、いやカナ様、俺が悪かった」

彼はと涙で顔をグシャグシャにしながら、命乞いをするように願する。

「横領したは必ず返すから、警察にだけは突きさないでくれ」

タカシは必に言い訳を並べてた。

「俺は魔が差しただけなんだ」

彼は私のにすがりつこうとを伸ばしてくる。

「おも5緒に暮らしてきたがあるだろう」

タカシは血った目で私を見げ、震える声で懇願した。

「なあ頼む、この通りだ」

先ほどまで私をゴミのように見し、婚届を叩きつけてきた男の姿はない。

今は私の元で、涙とにまみれて座をしている。

の尊厳を完全に捨てったその姿はあまりにも滑稽で、あまりにも惨めだった。

ほんの数まで、あれほど得げに私をで笑っていた男と同物だとは到底えない。

ですか?」

私はややかに夫を見ろし、静かに尋ねた。

「あなたが私に婚届を突きつけ、しい女と笑いながらから追いそうとした、あなたにはありましたか?」

タカシは返す言葉もなく、ただうつむいて震える。

「私がどれほど苦しみ涙を流していたか、あなたは気づこうともしなかった」

私は彼かられ、酷な宣告をす。

「それに問題はもう、警察に突きすかどうかという次元ではないのですよ」

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