みかん小説
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"深夜の義実家" 第13話

「母さんがに残されているとっていたから、このまま逃げるわけにはいかない、俺が戻って男たちと話をつけなきゃいけないとパニックになって……それで、事故を起こしてしまったんだ」

そして、最も恐ろしい事実。 正彦に掛けられていた巨額の命保険。それもすべて、義母の仕業だった。 義母は事故のから、息子の名義を偽造して額の命保険を勝に契約していた。そして事故から回収された正彦の分証を警察から受け取ると、昏状態にある実の息子の分証を悪用し、消費者融からさらに限度額いっぱいの借ねていたのだ。 正彦が入院した際、義母が私の分証を血になって奪い取ろうとしたのも、私の名義でさらなる借を作り、私のネット座の預を奪い取ろうと企んでいたからだった。

「俺は、あずさが退院したには識を取り戻していたんだ」 正彦は私のを優しく握りしめた。 「言葉が喋れるようになってすぐに、護師に頼み込んで母さんを面会謝絶にしてもらった。あずさの病に警察が来ていたことも病院側から聞いていたから、すべてを察したよ。俺が回復したことを母さんにられたら、あずさが何をされるか分からない。だから警察と医師にすべてを話し、あいつらが逮捕され、母さんの悪事の証拠が完全に揃うまで、んだふりを続けていたんだ」

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「どうして……どうして最初からお母さんの借のことを相談してくれなかったの?」 私が涙声で問いかけると、正彦は申し訳なさそうに眉をの字にした。 「相談したら……あずさは絶対に、自分のおで母さんの借を肩代わりするって言いすに決まってるだろ。でも、それをやったら母さんがち直る会を永に奪ってしまう。それに、あずさが汗流して稼いだ切なおを、あんな借の返済になんか円たりとも使わせたくなかったんだよ」

正彦の器用で、命懸けの優しさに、私は胸が締め付けられるいだった。私は夫の胸に顔を埋め、声をげて泣き続けた。 ようやく疑いがれ、あの息の詰まる支配から完全に解放されたのだというが、温かい涙となって流れ落ちていった。

その、義母には詐欺未遂、印私文偽造・同使、窃盗教唆などの容疑で厳な刑事罰がされることとなった。 私と正彦はすぐに弁護士をて、義母が私たちの名義を勝に冒用して作った消費者融や融からの借について法続きをめた。警察の捜査資料と跡鑑定により、すべて本のあずかりらぬところで法に作成された契約であることが証され、私たちに返済義務は切ないことが法に確定し、問題は完全に解決を見た。

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私たちは義母との親族関係を完全に断ち切り、度と関わらない旨の誓約を交わして絶縁した。

すべての嵐が過ぎった、私たちはこれまでの活を根本から見直すことになった。 正彦は体調の回復を待って、以のようにフリーランスのITエンジニアとしての仕事へ復帰した。 方で、私は続けてきた旅系インフルエンサーの仕事を、完全に引退することを決した。いたSNSのアカウントも、フォロワーへの謝を綴った最の投稿をもってすべて閉鎖した。

あの崖からの転落事故と、そのの壮絶な監活を経験したことで、私の観は文字通り百度覆ってしまったのだ。 世界を旅して得られる刺激や自由よりも、何気ない常の平穏と、誰にも脅かされない「できる居所」の尊さが、骨の髄までに染みていた。 私たちはこれまで貯めてきた全財産を投じ、郊の閑静なに、築のを建てる契約を結んだ。 「ここで、転、本当の族のを作ろう」 基礎事が始まったばかりの更で、私と正彦は固くを握りって約束した。

あの悪のような事故から、というが流れた。

あたたかな差しが差し込むリビングのカーペットので、歳になるさな女の子が、よちよちとした取りで私に向かって駆け寄ってくる。

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