みかん小説
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"深夜の義実家" 第12話

「正彦……! 本当に、正彦なの……!?」 のダムが決壊した。私は駆け寄り、夫の胸のび込んで声を殺して号泣した。夫の温かい体温と、力く私の背を抱きしめ返す腕の触が、これが紛れもない現実であることを教えてくれた。

それから分ほど経った頃だった。 私のスマートフォンがけたたましく鳴り響いた。義母からだった。 息をえて通話ボタンを押し、に当てる。 「……もしもし」 『ちょっと! あんた、何をやっているのよ!?』 スピーカーが割れんばかりのヒステリックな声が響いた。 『病院に話したら、あんたが正彦の病にいるって言うじゃないの! 何が起きてるのよ!? 勝な真似しないで、今すぐそこで待っていなさい! 私が今からそっちへくから!』 義母は私が病院へくと言った言葉をろくに聞き流していたに、医師から命じられていた「私の監役」を怠っていたことが呈するのを恐れ、半狂乱になっているようだった。 「分かりました。族用の休憩で待っています」 私は静かに話を切った。

。 病棟の奥にある族向け休憩いドアが、荒々しく押しけられた。肩で息を乱し、鬼の形相をした義母が崩れ込んでくる。 「あずささん! あんた何勝なことして……お見いなんかに来たって、正彦が目を覚ますわけないでしょうが! そんな無駄な暇があるなら、円でもく稼いで――」

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義母の罵声は、唐突に喉の奥で凍りついた。 休憩央、テーブルのっていたのは――パイプ子からすっくとがり、徹な差しで義母を見据える、完全に識を取り戻した正彦の姿だった。

「……精神を病んでいる嫁に対して、随分な言いじゃないか、母さん」 正彦のたい声が、静まり返った内に響き渡る。 「え……? ま、正彦……? あんた、どういうことなのよ……!?」 義母は膝をガクガクと震わせ、信じられないものを見るようにずさりした。 「息子が無事に目を覚まして回復したっていうのに……母さんは、あまり嬉しくなさそうだね」

その瞬、休憩の奥の扉がき、潜していた数名の私警察官たちが斉に踏み込んできた。 「警察です。貴子さんですね。任願います」 「な、何よ!? しなさいよ! どうして私が警察に連れてかれなきゃならないのよ!」 取り乱して暴れる義母の両腕を警察官が素く固め、錠をかける。義母は絶叫しながら、に引きずりされていった。

警察官たちがり、静けさを取り戻した休憩で、正彦は私に向き直り、すべてを語り始めた。

「俺は、あの起きたことを最初から最まで全部鮮に覚えているよ」 正彦は拳を固く握りしめ、悔しさに唇を噛んだ。 「、あいつら……あの夜、実にいた黒尽くめの組の男たちが警察に逮捕されたんだ。

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俺の証言が決定打になった」

正彦のからかされた真相は、あまりにも残酷で悍ましいものだった。 あの組の正体は、悪質な融の取りだった。 義母は、義父がきていた数からパチンコや違法賭博などのギャンブルに狂い、額の借ねていたのだという。、義父や正彦が何度も注し、借を肩代わりして完済させたこともあったが、義母のギャンブル依症が治ることは決してなかった。義父がくなったことで歯止めが利かなくなり、ついににまでを染めていたのだ。

「あの……母さんはの男たちを自らに引き入れたんだ。俺たちの荷物を盗に押し入られたフリをして盗ませ、そのにあった俺やあずさの分証を使って、俺たち名義で勝に借ねて自分の返済に充てようとしていたんだよ」 夜、物音に気づいてトイレに起きた正彦は、自分たちの部から荷物が消えていることに気づいた。そして廊でナイフを持ったの男たちと鉢わせになり、「せ」と脅迫されたのだという。 正彦はその点では、母が引き入れたとはらず、本当に凶悪な盗が押し入ってきたのだと誤認していた。だからこそ、私を叩き起こし、何としても逃がそうと必だったのだ。

通りで急ハンドルを切り、Uターンした理由もかされた。

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