みかん小説
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"深夜の義実家" 第8話

と太鼓判を押された。体力の回復も目覚ましく、退院の目処もち始めた。 そんなあるの午、私の病の扉をノックする音が響いた。 現れたのは、制姿のの警察官だった。 事故当の状況についての簡単な事聴取だろうとい、私はベッドので居まいを正した。義母は警察官に促され、「で待っていますね」と配そうに病にした。

扉が閉まり、内が静まり返ると、配の警察官が帳をきながら、極めて々しい調でを切った。 「あずささん。単刀直入にお尋ねしますが……ご主の正彦さんに、常識では考えられないような巨額の命保険が掛けられていた件について、何かごですか?」 「……え?」 私は自分のを疑った。 「命保険……ですか? いいえ、全く当たりがありません。何かの違いではないですか?」 「受取は、正彦さんの配偶者であるあずささん、あなた名義になっています」

警察官の鋭い線が私の顔に突き刺さる。 「そんなはずはありません! 私たちはフリーランスなので毎の健康診断こそ受けていましたが、夫は健康には全くの無頓着で、民命保険に加入することすら嫌がっていたなんです。私が無理に健康診断に連れてかなければ病院にすらかないようなですよ!? そんな夫が、自分から勝額の保険に入るなんてあり得ません!」

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の潔を訴えたが、の警察官は骨に疑を浮かべ、ややかな線を交わしうだけだった。

聴取が終わり、解放された私は、喉の渇きを潤すために点滴スタンドを押しながらデイルームへと向かった。 自販売を買おうとしたとき、パーテーションの向こう側から聞き覚えのある声が漏れ聞こえてきて、私のはピタリと止まった。 先ほど病に来た警察官と、義母の声だった。 義母は周囲を気にしながら、声を潜めて警察官に語りかけていた。

「……実はね、刑事さん。息子夫婦は『インフルエンサー』とかいう、よく分からない怪しげな仕事をしているんです。派に世界び回っているように見せて、実際は撮のための旅りないって、々から息子の正彦が泣きついてきていたんですよ」 義母の声は、痛さを装いながらもどこか芝居がかっていた。 「怪しい仕事にしているんじゃないかと、親としてはずっと警戒していたんです。ここ最なんて、正彦からのの無が絶えなくて……。母親としてはけない話ですが、あの子たちがに困り果てて、保険目当てで事故を偽装したんじゃないかって……そう疑ってしまうんですよ」

背筋が凍りついた。 夫が義母にの無をしていた? 旅りない? ――そんな事実、度たりともしない。

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私たちの仕事の収支はすべて私が厳格に元管理しており、毎活費や活に困ったことなど度もなかった。稼ぎすぎたに翌民税の支払いで慌てたことこそあれど、親に無するような状況とは無縁だったのだ。 私はで覆い、そのに崩れ落ちそうになるのを必で耐えた。

義母の酷な言葉はさらに続いた。 「息子は昏状態ですから何も聞きせませんが……でも刑事さん、おかしな話だといませんか? どうして運転していたうちの息子だけが瀕体で、助席にいた嫁のあずささんだけが無傷同然でピンピンしているんですか?」 「奥様は、何かごだと?」警察官がを乗りす。 「ええ。あそこの計管理は、すべて嫁が完全に握っていたんです。きっと嫁が裏で糸を引いて、息子を操っていたに違いありませんわ。それで……うちの嫁は、体いつ逮捕されるんですか? 夫に巨額の保険を掛けておいて、こんな事故を起こしたを野放しにしておくなんて、危険極まりないじゃないですか!」

酷極まりない義母の声音に、激しい眩暈が襲いかかった。 私を配そうに病していた義母の顔は、すべて演技だったのだ。義母は初めから、私を保険詐欺の殺未遂犯として警察に売り渡そうとしていた。

私はうようにしてそのれ、壁を伝いながら自のベッドへと逃げ戻った。

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