"臨月の私を追い出し、新居を売ろうとした義母" 第6話
私たちのを使えば倉庫代も賃もになり、予約客を数から再できると考えたのだ。
翔太のカードローンは、サロンの赤字補填だけでなく、族旅やの改造費にも使われていた。子どもの活を守るためという美代子の説は、都よく部だけを切り取っていた。理恵夫婦が支を改めなければ、を売っても数に同じ問題が起きる。
健太は妹へ、債務理の相談窓を紹介した。それ以の銭援助はしないと伝えた。理恵は、兄だけが定した会社とを持ち、自分たちは失敗すると切り捨てられるのかと責めた。
「優のを使わないと助けられないなら、それは俺の助けじゃない」
健太はそう答えた。私は夫の言葉を聞き、し救われた。だが、彼がもっとくの資内訳と私の権利を母へ確にしていれば、ここまで当然のように扱われなかったかもしれない。
私たちは夫婦カウンセリングを度受けた。婚を考えているわけではなくても、実との境界や産の支援を第者と理するためだった。健太は、族の問題を自分がに入って丸く収めることが親孝だとってきたと話した。
実際には、母の希望を断れず、私がすれば収まる面がかった。結婚式の席順、の所、正の帰省、子どもの名。
広告
さな譲歩が積みなり、美代子は私たちのまで族全体の資源だとうようになった。
「産、誰に頼るかを優が選べるようにしたい」
健太は言った。私は、夫自も育児の当事者であり、“頼る相を選んでくれる”ではないと返した。育児休業、事、夜の授乳をどう分けるかをで具体に決めた。
産予定の5、健太の会社から、の現へ再び3だけ来られないかと連絡があった。夫は断った。以なら、予定だから丈夫だろうと引き受けていたかもしれない。
その夜、私に陣痛が始まった。
病院へ向かうのろを、見覚えのあるいがついてきた。
運転していたのは美代子だった。
健太はバックミラーを見て、美代子のだと気づいた。私は病院へ話し、面会を拒否している族がろから来ていると伝えた。夜入の職員が待し、私たちのだけを先に駐区画へ誘導した。
美代子は数分に玄関へ着き、「息子の妻が産するのだから族です」とへ入ろうとした。受付職員は、産婦本が面会を希望していないと説した。義母は、私はの揉め事で静さを失っており、判断を任せられないと訴えた。
陣痛の隔は6分になっていた。私は子を勧められたが、自分で歩けたため、健太の腕につかまって入を通った。
広告
美代子と目がった。
「優さん、私が悪かったわ。こんなまでを張らないで」
謝罪の形をしていても、私が義母を拒む理由を“”と呼ぶ言葉だった。私はを止めず、受付へ事登録したとおり夫以の面会と報提供を断るを伝えた。
健太は母をへ連れした。美代子は、初孫の誕にち会う権利がある、産の伝いも自分が番できると言った。夫は、産は族事ではなく優の医療であり、誰を入れるかは優が決めると答えた。
「あなたまで嫁の言いなりになって。あのも、この子も、全部優さんのものなの?」
「は俺と優のものだ。子どもは誰の所物でもない」
健太は、母が持っていた旧い鍵をそので返すよう求めた。鍵はすでに使えないが、返却の約束を守るか確認するためだった。美代子はバッグの底から本し、夫ののひらへ投げるように置いた。
「もう度と頼らないで」
「頼るは、頼む相をこっちで決める」
夫は鍵を受け取り、病院へ戻った。美代子は駐からかず、け方まで内にいたらしい。病院は彼女へ私たちの状態を切伝えなかった。
分娩は引いた。翌の午、胎児の拍ががり、医師から緊急帝王切を提案された。私は説を受け、同へ署名した。健太は隣にいたが、医師への質問を私より先ににせず、私が確認し終えるのを待った。
午412分、娘の音は2610グラムでまれた。産声を聞いた瞬、や印鑑や義母のがくへ消えたようにじた。