"「妹は足かせ」の婚約者と父の数千万円特許" 第4話
収、役職、将来の見通しなど、まるで厳しい面接を受けているような気分になった。
理は隣で静かに座っていたが、その表は徐々にくなっていった。
彼女も何かをじ取っているのだろう。
俺も同じように、このの異様な雰囲気にい違を覚えていた。
み咲は両親の質問に対して、横から俺をフォローするような発言をしていた。
しかし、それも事に計算された台本のようにじられた。
やがて、母親が理に酷な線を向けた。
を値踏みするような目つきに、俺はいを覚えた。
母親は元を扇子で隠しながら、ゆっくりとをいた。
「あら、妹さんは護師さんなのね。変なお仕事でしょ」
言葉は丁寧だったが、どこか見したような響きがはっきりとあった。
理は礼儀正しく答えていたが、膝のに置かれたそのがさく震えているのが見えた。
この点で、俺はきな違いをしていたことに気づき始めていた。
み咲との関係、そしてこの族との付きい方について、根本に考え直す必があるのかもしれない。
しかし、このに起こる来事が、俺の予をはるかに超えるものになるとは、このはまだらなかった。
相澤での最初の面談は、像以に息苦しいものだった。
健造は、俺の過の経歴を事細かに聞いてきた。
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俺が学を退したこと。
その理由が両親のと、妹の養育だったことを説すると、彼の表が微妙に変化した。
健造はため息をつきながら、背もたれに寄りかかった。
「なるほど。苦労されたんですね。でも、がの娘と結婚するとなると……」
健造は言葉を濁したが、そのは確だった。
俺のような底辺の経歴のは、名である相澤にはふさわしくないということだろう。
み咲は父親の言葉を遮るように、を乗りした。
「パパ、誠さんは営業成績もトップクラスなのよ!」
彼女は俺の仕事での実績を必に説し始めた。
しかし、その必さが逆に痛々しくじられた。
そのも、母親は理に執拗な質問を続けていた。
勤務先の病院の規模、収、将来の結婚予定。
まるで辺調査のような無慮な内容に、理は困惑していた。
母親はたい笑みを浮かべた。
「護師さんって規則な勤務で変でしょう。結婚したらすぐに辞めるのかしら?」
その言葉に、理の顔が張った。
護師という仕事に誇りを持っている妹にとって、この発言は最の侮辱に等しかった。
俺は話題を変えようとしたが、健造は構わず追及を続けた。
今度は俺の現の貯額や、所する資産について聞いてきた。
プライベートに踏み込みすぎる質問に、俺もついに限界をじ始めていた。
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俺は姿勢を正し、健造の目を真っ直ぐに見た。
「申し訳ありませんが、初対面でそこまでお話しする必があるでしょうか?」
俺の言葉に、健造の太い眉がぴくりといた。
み咲は慌てたように、隣から俺の腕をく掴んだ。
その、メイドのような使用が級そうな茶菓子を運んできた。
箔の乗った菓子だったが、理は切をつけなかった。
俺も同様に、全く欲をじなかった。
しばらくして、健造がゆっくりとちがった。
斎に用事があると言って、彼はいったん席をした。
母親も、み咲と緒にキッチンへ向かって部をてった。
広い応接に残された俺と理は、顔を見わせた。
理の表は、今まで見たことがないほど険しかった。
理はを乗りし、声で囁いた。
「お兄ちゃん、本当にこのたちと族になるの?」
その問いに、俺はすぐに答えることができなかった。
正直、俺も全く同じことを考えていたからだ。
み咲がキッチンから戻ってくると、雰囲気を変えようとるく振るった。
庭を案内すると言って、俺たちを豪邸の裏へ連れした。
広な庭園は、プロの庭師が入れしているのが目でわかった。
み咲は得そうに々や池の説をしていたが、俺のはれなかった。
庭を周して応接に戻ると、健造がすでにソファに座っていた。
彼のには、何枚かの分い類が握られている。
健造は類をテーブルのに置き、俺の方へ滑らせた。