"結婚初夜の義父不倫と20年目の毒殺計画" 第10話
話越しの神崎弁護士の声は、ひどく震えていた。
「ひろし君、恐ろしいことが分かった。ワインに混入されていたのは、筋梗塞を誘発し、数で血に溶けて消える特殊な未承認薬だった」
私は頷いた。
「やはり。これで達也たちを逮捕できますね」
神崎弁護士は言った。
「いや、それだけじゃないんだ」
神崎弁護士は息をむような沈黙を挟んで、衝撃な事実をにした。
「この成分データ、20にくなった君のお母さんの遺体に残されていた微細な痕跡と完全に致したんだよ」
私は驚いた。
「な……」
神崎弁護士は続けた。
「だが番の問題はそこじゃない。この特殊な薬を製造し、達也たちに流している黒幕の正体が判した。君もよくっている……いや、らなければならない、な物だ」
私は絶句した。
母を殺した薬と私を殺そうとした薬が同じ。
そしてその薬を作っている黒幕が私のっているだというのか。
スマートフォンの向こう側で、神崎弁護士の声が苦渋に満ちて震えていた。
私は暗い内で息をんだ。
臓が鐘を打つのをじながら問い返した。
「誰なんですか?神崎さん、教えてください」
神崎弁護士は答えた。
「君の母親の最期を取り、急性全というその診断をいた男だよ。君の親友、達也の父親。総病院の院、吉尾だ」
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私はわず声を荒げた。
「なんだって!」
は私の実の古くからの掛かり付けだった。
父とも族ぐるみの付きいがあり、だからこそ私も息子の達也と代から親友として親しくしてきたのだ。
神崎弁護士は推理を述べた。
「おそらく20、君の父親である源蔵さんは会社の横領の事実を奥さんにられ、院と結託して奥さんを毒殺したんだ。は源蔵さんから莫な止め料を受け取り、薬発の裏資に回したのだろう」
私は声を絞りした。
「そんな……じゃあ父と院は昔からの共犯者……」
神崎弁護士は同した。
「ああ。だが悪党同士の絆など脆いものだ。院の息子である達也は証券マンとして源蔵さんの資産状況を全て把握したで、さやかという毒婦を送り込んだ。今度は源蔵さんを殺して、全ての財産をとさやかで奪い取るつもりだ」
点と点が本の黒い線で繋がった。
母を殺した父、その父に協力した院。
そして今、そのの息子が父を同じで殺そうとしている。
あまりにもおぞましい血と欲に塗れた裏切りの連鎖。
私はスマートフォンを握りしめた。
暗のでギリッと奥歯を噛み鳴らした。
私は言った。
「神崎さん、これで奴らを完全に獄へ送る準備がいました。あとは私がやります」
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自に戻った私はすぐにパソコンをちげた。
自社のトップハッカーたちのみが使える裏ルートの暗号化回線を繋いだ。
狙うは総病院の極秘サーバーだ。
キーボードを叩く音が夜の部に乾いて響く。
無能なサラリーマンを演じてきた私だが、サイバーセキュリティの分野において私の技術を突破できるシステムなど本にはしない。
わずか数分。
病院の裏帳簿と未承認薬の密造データが、私のモニターに滝のように流れ込んできた。
そこには、さやかの過の夫たちのカルテや彼らへの投薬記録も詳細に残されていた。
これで過の連続殺も全て証できる。
決定な証拠をに入れた私は、酷なを放つモニターを見つめた。
静かに復讐のシナリオを組みて始めた。
翌の夜。
私が仕事から帰宅すると、リビングには異様な空気が漂っていた。
さやかが完璧な笑顔で迎えてきた。
「おかえりなさい、ひろしさん。今は特別に級なフカヒレのスープを作ったのよ」
彼女の目は気なほどに爛々と輝いていた。
ダイニングテーブルには父、源蔵が座っていた。
しかしその顔は気に濁り、呼吸もどこか荒い。
さやかが毎しずつワインや事に混ぜていた毒が、確実に父の体を蝕んでいるのはらかだった。
息も絶え絶えのくせに、父のからびすのは相変わらず私への侮辱だった。
父は言った。
「遅いぞひろし。