"結婚初夜の義父不倫と20年目の毒殺計画" 第9話
「うわっ!」
芳醇なりの赤い液体は、彼の着ていた30万円はくだらないであろう級オーダースーツを無残などす黒いシミで染めげた。
達也は顔を真っ赤にしてちがった。
激する達也。
「何すんだこの野郎!俺のゼニアのスーツが!」
さやかが切り声をげた。
「きゃあ!ちょっとひろしさん何やってるのよ!信じられない!」
父の源蔵がりで顔を歪めてちがった。
「このバカ野郎!貴様は本当に何をやらせてもダメな底辺男だな!の好を無駄にするどころか、客にまで迷惑をかけおって!グズが、さっさと座して拭かんか!」
容赦なく浴びせられる侮辱の嵐。
私は沈黙を守った。
「申し訳ありません」と震える声で謝りながら、慌ててポケットからハンカチを取りした。
にいつくばった。
達也が私に蹴りを入れた。
「触るな!おの汚いで触るな!この能なしが!」
達也に蹴りばされながらも、私はに散らばったガラス片と赤いシミを必に拭き取った。
いや、正確には拭き取るふりをしていた。
が私を鳴りつけ、パニックになっているこの数秒の隙。
私はハンカチの裏に隠し持っていた型のスポイト付き密閉容器を、器用に操った。
割れたグラスの底に残っていたワインを、滴残らずちゅううっと吸いげていたのだ。
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これは今の夕方、神崎弁護士と別れ際に受け取っていた特殊な採取キットだった。
よし、証拠は確保したぞ。
私は密閉容器を素く内ポケットに忍ばせた。
再び何もできないれな男の顔を作って、にいつくばり続けた。
達也は激した。
「こんな気分じゃめない!」
達也は激して帰っていった。
父とさやかも舌打ちをして寝へ引っ込んだ。
夜。
静まり返った自のベッドに腰かけた私は、内ポケットから採取容器を取りした。
たい笑みを浮かべた。
暗の、私の本当の声がく響く。
「俺をただの能なしだとっているなら、違いだぞ」
父も妻も親友もらない、私の秘密。
実は私はただのの流サラリーマンなどではない。
今から20、私が学の頃、優しかった母が突然の全でんだ。
しかし、その夜、母が父・源蔵の会社の横領記録を問い詰めていたのを、私はドアの隙から聞いていたのだ。
母のは絶対にただの病ではない。
父が殺したのだ。
そう確信した私は父への復讐を誓い、ある計画をてた。
それは、父から徹底に警戒されない無能な息子を演じきることだった。
私はわざと流学に学した。
料のい無名の企業に就職して来損ないを演じ続けた。
だがその裏で、私は独学でプログラミングと投資を猛勉していた。
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そして10、学代の信頼できる先輩をダミーの社に据えた。
独自のITセキュリティ会社を起業した。
今やその会社は業界トップクラスに成した。
私個の個資産は数億円。
父、源蔵の資産など元にも及ばない莫な財力と固な報網を築きげていたのだ。
今回の結婚も、さやかが父の財産目当てでづいてきたことなど、私の裏の調査ネットワークを使えば最初からお見通しだった。
私は父とさやか、そして裏で糸を引く達也の全ての犯罪を暴くつもりだ。
母の無をらすために、あえてれなピエロとしてこの狂気の台にがったのである。
さあ、おたちの命運もここまでだ。
私は夜の静寂に紛れてを抜けした。
くのコインパーキングにめてあった黒いセダンに向かった。
の部座席には神崎弁護士が待していた。
私は神崎弁護士に声をかけた。
「神崎さん、例のワイン採取してきました。すぐに信頼できる関で成分分析を」
神崎弁護士は受け取った。
「ああ、よくやったひろし君。まさかあの状況で証拠を抜き取るとは。君の胆力には恐れ入るよ。すぐに私のりいの科捜研OBに回す」
神崎弁護士に容器を渡し、私は再びに戻った。
これでいよいよ奴らの連続殺の証拠が掴める。
そう確信して迎えた翌の夕方だった。
私の裏用スマートフォンに神崎弁護士から着信が入った。
私は話にた。
「神崎さん、分析の結果はましたか?」