みかん小説
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"介護で表彰される嫁――私は認知症に仕立てられた" 第2話

しかし私が退院した3かから、《物忘れが急にんだ姑》《何度説してもる》《夜の徘徊》という題名が増えていた。

画のの私は、確かに頼りなく見えた。蔵庫を何度もけ、同じ棚を探している。薬をんだか尋ね、廊ち止まり、噌汁をに「これは誰の分?」と聞いている。だが、どの映像にもがなかった。

蔵庫を探したは、が私のヨーグルトを別の棚へ移していた。薬を尋ねたのは、彼女が薬箱を保管し、自分の都で渡していたからだ。噌汁について聞いたのは、いつも3分なのに5椀並んでいたためだった。

字幕には、私が言っていない言葉まで加えられていた。《このは私のもの》《嫁はていけ》《息子を返して》。音声がさい面へ文字だけが表示され、聴者は私がそう言ったと信じている。

コメント欄には、《こんな姑なら施設へ入れればいい》《お嫁さんがかわいそう》《くなれば楽になるのに》という言葉が並んでいた。私は途で読めなくなり、タブレットを伏せた。

「美は、いつからっていたの」

「アカウントはからってた。でも、おばあちゃんも撮に同してるって聞いてた」

は娘に、私も収益の部を受け取っていると説していた。画制作は齢者介護の現実を社会へ伝える活で、私も役につことをんでいると言ったという。

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実際には円も受け取っていない。そもそも収益が発していることすららなかった。画には介護用品、凍弁当、見守りカメラなどの広告がつき、は商品を紹介していた。

「お父さんはっているの?」

画を投稿してることはってる。全部見てはいないとう」

は帰宅が遅く、休も会社の資格試験や接待でを空けることがい。が介護の変さを訴えると、「母さんを見てもらっているんだから、しくらい協力しろ」と私へ言った。何へ協力するのか、具体に聞かなかった私にも油断はあった。

は、母親の編集用タブレットに残る元画を見つけた。昨から画を削除するよう頼まれ、を確認したところ、公版と違う映像が並んでいたという。

つ再すると、台所でが砂糖と塩を入れ替えている。次の映像では、廊計をし、私へ「今何か、分からない顔でもう回聞いて」と指示していた。私は撮の練習だとい、言われたとおりにした面もあった。

「これを消さずに残せる?」

「お母さんのアカウントにつながってるから、気づかれるかもしれない」

私は孫へ、危険なことはしないでほしいと伝えた。親の端末から秘密でデータを持ちせば、美が責められる。まず公されている画のURLと画面を、自分のスマートフォンから記録することにした。

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ところが私のスマートフォンは、数から見当たらなかった。は私がどこかへ置き忘れたと言い、しい物は認症がんでから考えようと笑っていた。固定話も、迷惑話防止のため私には触らせないという。

は自分の端末で、投稿覧とコメント、広告表示を撮した。私は血圧ノートの空ページへ、画の投稿と実際にあったことをき始めた。3かの記憶まで完璧ではないが、病院の受診やレシートと照らせば確かめられる。

翌朝、は私のへ薬を置きながら、笑顔で言った。

「来、《族介護アワード》で表彰されることになりました。お義母さんにも緒にてもらいますね」

授賞式では、私たちの半をまとめた記録映像が巨スクリーンで映されるという。

私は授賞式への参加を断った。するとは、受賞は私のためでもあり、欠席すれば聴者が配すると言った。すでに主催者へ、私は歩けず、会話も難しいと説しているらしい。

「私は自分で歩けます。会話もできます」

「本番で混乱したら困るでしょう。子も用してあります」

は、私の返事を聞く装まで決めていた。淡いのカーディガンと、襟の詰まったいブラウス。聴者がっている“った姑”の印象を壊さないだった。

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