"ゴミ箱の隣に座る学年一位" 第12話
「子どもが言いせば、どんな理なことでも認めるのですか!」
私は松井先を真っ直ぐに睨みつけました。
「松井先、あなたもです。なぜ止めなかったのですか? の真面目さや責任に甘えて、登徒の引きし役を押し付けたのではないですか? もしの内申に傷がついたり、推薦が取り消されたりしたら、先は責任を取れるのですか!?」
松井先は唇をぎゅっと噛み締め、膝のに置いた拳を震わせていました。
「……押し付けたわけではありません。私は、さんの申しを何度も断りました。ですが、彼女の決は固かったのです。『佐伯さんをにしないでください』と……」 「の子より、自分の徒の未来を守るのが担任の仕事でしょう!」
私の酷な叫びに、職員から続く静かながシンと静まり返りました。
沈黙を破ったのは、教でした。 教は徹な事務官の顔つきで、に打ちした、私に向き直りました。
「お母様のおっしゃることは、学の管理運営、至極もっともです。本来、席数がし、級の見込みがたない徒の机を期教内に保持することは、の徒の学習環境を乱す因になりかねません」 「教先!」
松井先が鳴のような声をげました。しかし教はそれをで制しました。
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「松井教諭、論はそこまでだ。曜の朝のショートホームルーム始刻――午分。ここまでに対象の徒が登し、着席しなかった、そので学籍の除籍続きに入る。これは教務部として決定済みの最終ラインだ。そしてさんのお母様、ご望通り、曜の朝までに本が現れなければ、用務員を使ってあの空机はそので撤します。その、さんの座席は元の最列央へ戻す。これでよろしいですね?」
「教先、待ってください! あそこまで追い詰められた徒が、急に来られるわけがない! もうし、せめて今学期いっぱい猶予を……!」
松井先が必にいがろうとしましたが、が々しくをきました。
「松井先、もう決定したことです。学は福祉施設ではありません。学としての規律もあります」
松井先は力なく肩を落とし、悔しそうにを見つめました。
私はテーブルのの類を回収し、く礼しました。 胸の奥で、たい達成が広がっていました。
勝った。 これでいい。のルールに従わせれば、あの無な茶番劇は終わる。 曜の朝になれば、あの埃っぽい机は粗ゴミのように運びされ、は私のする、完璧な優等に戻るのだ。
しかし、をた私のには、なぜかたい隙が吹き抜けていました。
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松井先がり際に私に向けた、あの激しい非難と、何とも言えない憐憫が混ざりった線が、皮膚の裏側に張り付いてれなかったからです。
あの担任は、何かをっている。 が、私には絶対に言わない何かを。
そのの午、私はもうつのを打つために、学から駅れた国沿いのファミリーレストランにいました。
窓のでは、のたいがり続いていました。 昼がりの内には客もまばらで、ドリンクバーの械が折てるい唸り声だけが響いていました。
カランコロンと、入りのベルが鳴りました。 濡れた物の傘をすぼめ、周囲を恐る恐る見回しながら入ってきたのは、佐伯真優の母親でした。
昨夜、団の玄関で泣き崩れていたと同じ、あせたカーディガンを着ていました。 私と目がうと、彼女はびくっと肩をねさせ、縮こまるようにして私の向かいの席に座りました。
「……お忙しいところ、呼びして申し訳ありません」
私はメニューをくこともせず、え切った声で切りしました。 テーブルのに、アイスコーヒーのグラスが結して、さなたまりを作っていました。
「単刀直入に申しげます。今朝、と教に会ってきました」 「えっ……」 「曜の朝分。それまでにあなたのお子さんが教に入らなければ、即座に退学続きが取られ、あの机は撤されることが正式に決まりました」