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"AIを信じて15億円を飛ばした男" 第20話

AIメーカーの営業マンが『どんな精度でもせる』と言えばそれを信じた。何の疑いも持たなかった。自分で仕様を読みもしなかった。23ページにいてある加精度±0.003mmの1すら目に入らなかった」

「だがカタログスペックは0.003mmだった。あんたが信じていた営業トークは嘘だった。あんたはそれすら確認しなかった」

俺は歩森田にづいた。

「あんたは0.001mmという数字のすら分かっていなかった。髪の毛の1/10だ。あんたはその数字を資料のでしか見たことがない。プレゼンのスライドに並んだ文字としてしからない。俺は、その数字を45こので触ってきた。属の声を聞き、の震えを刃に乗せ、髪の毛の1/10を削りしてきた。毎だ。45も、体がきついも、1度も休まずに……」

俺は森田の目をまっすぐ見た。

「あんたに1つ聞きたい。あんたは今まで自分ので何かを作ったことがあるか?」

森田は線をそらした。だが俺は逃さなかった。

「答えてくれ。自分の属を削ったことがあるか? を削ったことはあるか? 何でもいい。自分ので1つでもものを作ったことがあるか?」

「それが……何の関係がある?」

「関係がある? いにある。ものを作ったことがないに、ものを作るの気持ちは分からない」

俺はポケットから潰された具の柄を取りした。

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ひしゃげた属をテーブルのに静かに置いた。

「これが、にあんたがプレスで潰した具の唯残った柄だ。45入れをしてきた。朝と夕方2回ずつ。1度も欠かしたことはない。この柄は俺のの形に削れている。俺の指の跡が残っている。45分の汗が染み込んでいる。俺たちにとって具はの延だ。体の部だ。自分のわせて削りし、何もかけて馴染ませ、ようやく体になる。それが職具だ」

「あんたはそれをガラクタと呼んだ。笑いながらプレスで潰した。200tの圧力で押しつぶした。革靴で蹴りばして『効率化の音だ』『気持ちいい』と言った。『いい気分だ。膿をし切った』と笑った。あんたはの腕を切り落として笑ったのと同じことをしたんだ」

会議が静まり返った。俺の声だけが響いていた。

「俺は継者を育てていた。松本、林、井、加藤、あの4に6かけて教えてきた。毎朝30分く来てマンツーマンで11の癖を見抜いて、1つ1つ修正して、刃先の角度が0.1°ずれていれば指摘した。力の入れ方がすぎればを添えて教えた。6かかってようやく0.005mmまでせるようになった。あと数で俺の領域に届くところだった」

「松本は特に筋が良かった。あいつ覚には才能がある。俺よりうまくなる能性があった。

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あと数。あと数あれば、俺はしてこのを置けるはずだった。俺はいつもあいつらに言っていた。『おたちには俺よりうまくなってもらわないと困る』と。俺の技術は俺1代で終わらせちゃいけない。次の世代に繋げなきゃがない。そうって6教えてきた」

「あんたはそれも壊した。俺を追いし、あの4がやめるようにし向けた。6の修の泡になった。松本たちが毎朝30分く来て、汗を流してしずつしずつ達してきたあの6を、あんたはの朝、たった1で踏みつぶした」

「職28名が辞めた。あんたの計画通りだったはずだ。あんたはんで退職届を受理した。1も引き止めなかった。ヒアリングの面談すらしなかった。引き止めの相談にも乗らず、『さっさと片付けろ』と総務に指示した。そして全役員にメールで『これが私の改革だ』と報告した。職という病巣を断ち切ったと胸を張った」

「だが結果はどうだ? 俺は1つ1つ指を折った。に俺を追いした。に職28全員がやめた。にダイワ航空業が検査に来て、NC旋盤の精度は0.0038mm。求の約4倍の誤差だと判した。あんたが信じていたAIのカタログスペックは0.003mm。求精度にはく及ばなかった」

にダイワ航空業が正式に契約を打ち切った。

15億円、売の52%が消えた。たった4だ。あんたが7ヶかけててた計画が、たった4で全て崩壊した。職を全員失い、契約を失い、会社は潰れようとしている。

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