"AIを信じて15億円を飛ばした男" 第7話
おたちの気持ちは受け取った。俺が社に報告する」
松本がUSBメモリーを班に差しした。
「班、これを社に渡してください。今朝のプレスのの監カメラの映像です。森田の発言が全て記録されています。いつか必ず必になります」
班はUSBメモリを受け取り、じっと見つめた。
「おたち、よくやった。これは必ず役につ」
午5半、班が社のドアを叩いた。
「社、緊急のご報告があります」
社の顔を見て、班は単刀直入に切りした。
「職28名全員が退職届をすと言っています」
「28名全員だと? 1残らずか?」
「はい。川さんの件を受けて、全員がを固めました。引き止められる状況ではありません」
社の顔に揺がった。だが班は畳みかけるように続けた。
「社、これを見てください。今朝のプレス周辺の監カメラの映像です」
班がUSBメモリを差しした。社はそれをパソコンに差し込み、映像を再した。
画面ので森田が笑いながらスイッチを押す。200tの圧力で具が潰される。残骸を革靴で蹴りばす。
「ははは! 聞いたかこの音。これが効率化の音だ。古いガラクタを壊す。実に気持ちのいい音だ」 「川、おももう用済みだ。から来なくていい。の職どもも覚えておけ。やめたければやめろ。むしろやめてくれた方が都がいい」
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社の顔から血の毛が引いていった。映像が終わる頃には顔面蒼になっていた。
「なんだこれは……何を考えているんだあの男は……森田を呼べ。今すぐだ」
(収束:若職たちによる監カメラ映像の押収と、全職28名の退職の固め。/过渡:激した社のに引きされた森田は、なおも自分の「改革」の正当性を主張し続けるが、事態はすでに遅れの状態にあった。)
午530分、社に森田が呼ばれた。森田はドアをけた瞬から余裕の表だった。自分が呼ばれた理由など像もしていないかのように、堂々と子に座りを組んだ。
「お呼びですか、社? 何かありましたか?」
「森田君、朝の件について説してもらいたい。川の具をプレスで潰したそうだな」
「はい、その通りです。老朽化したな物品を処分しました。の権限の範囲内です。何か問題でも?」
「問題だらけだ。職28名全員が退職届をすと言っている。全員だぞ」
森田は瞬目を見いたが、すぐに笑みを浮かべた。驚くどころか嬉しそうにさえ見えた。
「計画通りです、社。むしろ好都ですよ。職どもが自分からやめてくれるなら、解雇のも退職の割り増しも必ない。経営の面から見ればこれ以ない結果です」
「結果だと……? 28名全員がやめてが回るとっているのか?」
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「もちろん回りますよ。来にはAIシステムが届きます。それさえあれば職などです。社、これはチャンスなんですよ。旧来の職依の体制から脱却する最のチャンスです。件費を幅に削減できるに品質も向する。私に任せてください」
森田はて板にのように説を続けた。コンサルタント代に叩き込まれたであろう巧みな話術で数字を並べ、バラの未来を語った。
「社、静に考えてみてください。職28名分の件費がいくらかごですか? で約2億8000万です。それが丸ごと浮くんですよ。AIシステムの導入費用は初度で4000万。維持費は500万程度です。差し引きで毎2億円以のコスト削減になる。これを改革と呼ばずに何と呼ぶんですか?」
「しかしダイワ航空業との契約は川の技術が提だ。川がいなくなってあの精度は……」
「社、いつまで1の老に会社の命運を握らせるおつもりですか? それこそが経営リスクです。川が倒れたらどうするつもりだったんですか? 67歳ですよ。いつ何があってもおかしくない齢だ。AIなら倒れません。壊れても部品を交換すればいい。よりはるかに確実で、はるかにい。これが理な経営判断というものです」
「本当にAIで丈夫なのか?」
「もちろんです。私はこの分野のコンサルタントとして10以製造業のDXを支援してきました。
AIメーカーとも綿密に打ちわせをねています。先方の営業担当からも『どんな精度でもせる』と太鼓判を押されています。