"AIを信じて15億円を飛ばした男" 第2話
/过渡:令7の、その頑固な職世界を根底から揺るがす「しい」が赴任してくる。)
令74、丸精に1の男がやってきた。森田、43歳。任のだ。資系コンサルファーム。製造現の経験はゼロ。着任初の挨拶でこう言い放った。
「職技は代遅れです。全てコンピューターとAIで代替できます。私が来たからには、このを根本から変えます」
俺は黙って聞いていた。森田は俺のことを老の象徴、非効率の元凶と決めつけていたらしい。だが着任から7ヶ、あの男は1度も俺の仕事に来なかった。カタログとプレゼン資料だけで全て分かった気になっている。AIメーカーの営業マンの言葉を丸ごと信じている。反論すれば学歴やを攻撃してくる。そういう男だった。
森田はコストカットのためにの完全自化を目論んでいた。職を全員排除し、NC旋盤とAI制御に置き換える。そのため最の障害になるのが、伝説と呼ばれる俺のだった。俺を潰せばの職は自然とやめていく。あの男はそう考えたんだろう。
令71125曜の朝。そのが来ました。
午845分。いつものように30分く勤し、松本たち4への朝の指導を終えた。今朝は林のバイトの角度を修正してやった。わずかな癖だが、放っておけば精度に響く。
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な積みねが職を育てる。
指導を終えて自分の作業台に向かった。そこでが止まった。
具がない。45かけてに馴染ませた専用具式。毎欠かさず入れをしてきた、俺の体の部とも言える具たちが1本残らず消えていた。
引きしをけた。空っぽだった。棚も確認した。何もない。作業台の周囲をくまなく探したが、どこにも見当たらなかった。
周囲を見渡す。同僚たちは線をそらし、誰も俺と目をわせようとしない。何かを恐れているような、そんな空気が全体に漂っていた。
背から声がした。
「おい、川。探し物か?」
振り返ると、森田が腕を組みい笑いを浮かべてっていた。そのろには総務のが2、気まずそうな顔で控えている。
「森田、俺の具をらないか?」
「ってるさ。俺が預かった。いや、正確に言えば回収したんだ。今朝おが来るにな」
「回収? どういうだ?」
「そのままのだよ」
「あれは会社の備品だろ?」
「会社のものを管理者の判断で回収した。何かおかしいか?」
あの具は自作だった。材料こそ会社の支品を使ったが、設計も加も全て俺がやった。45かけてにわせて削りし、育てげた具だ。それを会社の備品と呼ぶこの男に何を言っても通じないことは分かっていた。
「ちょっとこっちに来い。
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見せたいものがある」
森田はそう言って歩きした。その取りには妙な揚があった。これから何かを仕掛けることを楽しんでいる、そんな歩き方だった。
嫌な予がした。だが具の方を確かめないわけにはいかない。森田のに続いての央へ向かった。
型プレスのにた。そこには作業員全員が集められていた。職も事務員も含めて50以。誰もが無言で険しい顔をしている。松本たち若の4の顔は蒼だった。
線をプレスに向けた瞬、息が詰まった。
プレスの台座のに、俺の具式が無造作に積みげられていた。黒りする柄、使い込んだ刃。1本1本に45のが刻まれた具たちが、たい鉄の台座のに放りされている。丁寧に並べられてすらいない。まるでゴミ袋をひっくり返したような置き方だった。
その真に品質管理用の監カメラが設置されているのが目に入った。林がそのカメラの位置をちらりと確認し、隣の松本にさく打ちしていた。
森田がプレスのにち、全員に向き直った。まるで演説でもするかのように、きく両を広げて見せた。
「おたち、よく聞け。今からこのは変わる」
森田は拍置いて全員の顔を見回した。
「職のとか経験とか、そんな曖昧なものに頼る代は終わりだ。
来には最のAIシステムが届く。それさえあれば職など1もいらなくなる」
森田はプレスの台座を指さした。