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"確率99.97%の父子鑑定" 第8話

「みさきさん、今、ハルト君がお友達がお父さんと週末にどこかへったという話を聞いている、急に何も言えずに泣いてしまったんです……」

みさきは受話器をに当てたまま、たい壁に背を預け、ゆっくりと目を閉じた。さな子どもにまで、の歪んだが及び始めている。もはやただ逃げているだけではハルトを守れないことを、みさきは痛いほどに悟った。

、みさきは富子に初めて自分の過のすべてを包み隠さず打ちけた。 葉グループ会の元妻だったこと、義母の脅迫を受けて子供を連れてったこと、名を変えて3隠れて暮らしてきたこと。そして今、その男が子供を探しに来て、義母側からは弁護士まで送り込まれて徹底に追い詰められていることまで。

富子は何も言わず、ただみさきをく、温かく抱きしめた。 「だから、あんなに必きてきたんだね……」 富子はみさきの背を優しくさすりながら言った。 「どんな決断をしようと、私がずっとそばにいるからね。しなさい」

みさきはすべての状況を静に理し、な決断をした。このまま拒み続けさえすれば、ふさ子側は法にさらに段にてくるだろうし、そうなれば逆にハルトにとって最も利になる能性があった。 みさきは、宗介に直接話をかけた。

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「……子供に、わせてあげる。ただし、条件があるの」

みさきが提示した条件は3つだった。 1つ目。葉とふさ子のいかなる介入もなく、宗介1で子どもに会うこと。 2つ目。子どもが受け入れる準備ができるまで、父親であるという事実を絶対にかさないこと。 3つ目。会う所は、すべてみさきが決定すること。

宗介はためらうことなく、即座に答えた。 「すべて、のむ」

話を切った、宗介は伊のオフィスへ戻り、田敷から持ちさせた胎児の写真とメモを預けた。 「原本のまま厳に保管しておいてくれ。で母が自分のしたことを否定したのために、そしてみさきさんを守るための決定な証拠として使えるはずだ」 田類を受け取りながら、げた。宗介の目には、伊とは全く違う、志のが宿っていた。

みさきの許を得た翌の午。宗介は伊内のさな料品で初めてカジュアルなを買い、みさきのった。 のドアがき、みさきのろからハルトが、見らぬ男をじっと見げていた。子どもはみさきのの裏に隠れ、みさきのズボンをさな両で固く握りしめている。

宗介はゆっくりと膝をつき、子どもと目線をわせた。 ポケットから、さな恐竜の形を取りし、両でそっと差しした。

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ハルトはみさきのろから顔だけをそっとし、形をじつと見つめた。そして、おずおずと歩、を踏みしてきた。 「これ、なに?」 「恐竜だよ。名は、ハルトがつけてくれるかな?」 ハルトは形を受け取ると、みさきを見げた。みさきがさくうなずくと、ハルトは形のを恐る恐るいじり始めた。

宗介はみさきを見げながら言った。 「お母さんの友達の、おじさんだよ。緒に、遊んでもいいかな?」 みさきが見守る、宗介とハルトはさな公園でボールを蹴った。ハルトがボールを追いかけて勢いよくっていると、自分のをもつれさせて派に転んでしまった。 膝がすりむけてがつき、ハルトのが泣きそうにいた瞬、宗介が慌てて駆け寄った。膝のにしゃがみ込んだものの、どこをどう触っていいのか全く分からず、両は宙を彷徨うばかりだった。

みさきがさっとづいてきて、平然と子どもの膝についたを素で払ってやった。 「丈夫。ちょっとすりむいただけよ」 みさきはハルトの膝を拭きながら、隣で往している宗介を見た。会で数億円の契約に平然と署名していた男が、3歳の子供の膝の擦り傷のでどうしていいか分からなくなっている姿だった。みさきの元に、何とも名付けがたい柔らかな表が浮かんだ。

最初の対面が無事に終わった、宗介は週に3回、伊を訪れるようになった。

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