"昭和27年、父は町長へ戻らなかった" 第12話
「名町」だけにも、しなかった。
父は町のために働いた。
見落としたもいた。
肩きを失った。
った。
傷ついた。
働いた。
そして、らなかったものをった。
それで分だった。
先になると、正は々、実の庭で薪を割った父をいす。
古い作業着。
擦り切れた袋。
斧を握る、まめだらけの。
子どもの頃に見た背広姿の町より、最にはその姿の方が父らしくえるようになった。
黒い帳面の最には、まだ数ページの空がある。
正は、そこへ自分の名をくつもりはない。
父の帳面は父のだからだ。
代わりに、自分の帳面へしい名を増やしていく。
会議で反対された。
計画からこぼれた。
声をげられなかった。
自分には理解できなかった考えを持つ。
そのを忘れないために。
そして、いつか自分にも肩きを失うが来る。
その。
肩きがなくなった自分に何が残っているのか。
それを恥ずかしくわないでありたい。
正はそう考えていた。
昭27、公職追放制度が終わりへ向かい、父が再び公職へ戻れるがかれた。
宗郎は町へ戻らなかった。
けれど、正にとってはそのこそ、父が初めて本当ので「町を見る」になっただったのかもしれない。
そして父が戻らなかった所へ、息子は父の代わりとしてではなく、自分自ので何もかけて歩いていった。
それがにとっての、名誉回復だった。