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"「クソ臭い農家」と再開発地8割の地主" 第10話

彼は級な葉巻をくゆらせながら、嫌で息子に尋ねる。

「おい、健。あの農の娘の会社、どうなった?」

はデスクの端に腰掛け、スマートフォンの画面を眺めながらで笑う。

「さっき課から連絡がありましたよ」

笑いを浮かべる。

「今頃泣きながら辞職願いをいてるはずです」

正尾は満そうに頷く。

「全く、の程らずな親子だったな」

彼は煙を吐きす。

々に逆らうとどうなるか、良い教訓になっただろう」

2は顔を見わせ、品な笑いをあげた。

正尾は笑いながら言う。

「母さんもんでいたぞ」

彼は葉巻を皿に置く。

「あの潔な男がいなくなったおかげで、ようやくの空気が入れ替わったとな」

がコーヒーをすすったそのだった。

のドアが、ノックもなしに荒々しくけ放たれた。

び込んできたのは、経理部の川田である。

「社変です。すぐに来てください」

彼の顔はのようにく、額からは滝のような汗が流れている。

正尾は嫌そうにがる。

「なんだ騒々しい。落ち着けと言っているだろう」

しかし、川田部の様子は尋常ではない。

「落ち着いていられません」

彼は息を切らしながら叫ぶ。

「たった今、メインバンクのから連絡がありました」

正尾は余裕の笑みを浮かべた。

「ああ、融資の件か」

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彼は腕を組む。

「今の拡線の相談だろう」

しかし、続く川田の言葉に、その表は凍りついた。

「違います」

川田は首を横に振る。

「全ての融資を即刻引きげるとの通告です」

彼は絶望な声で告げる。

「今この瞬から、が社の座は凍結されました」

正尾の顔から、気に血の気が引いていくのが分かった。

「な、何を言っているんだ。冗談はやめろ」

川田は叫ぶ。

「冗談なわけがあるか。さらに、信販会社からも次々に取引止の連絡が来ています」

正尾は目を見く。

「馬鹿な。が社は優良企業だぞ」

彼は叫ぶように言い放つ。

「何かの違いに決まっている」

正尾は自ら、取の直通番号に話をかけた。

しかし、何度かけても、「お繋ぎできません」という淡な械音声が流れるだけである。

そこへ、健のスマートフォンが激しく震え始めた。

は画面を見る。

「お、父さん。都内の再発プロジェクトの現責任者からだ」

が震えるで通話ボタンを押し、スピーカーモードに切り替えた。

「もしもし。体何があった?」

の喧騒が、受話器越しに々しく伝わってくる。

「健さん、変なことになりました」

責任者の声は震えていた。

主の代理を名乗る男たちが勢やってきて……」

彼は状況を説する。

「借契約の違反を理由に、今すぐを止めろと言われています」

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背景から号が聞こえる。

ち入りを禁止し、までに全ての資材を撤しろと」

責任者は泣きそうな声で続ける。

「従わなければ法占拠で訴えると脅されているんです」

鳴り散らした。

主だって? あそこは信託が管理しているはずだろう」

だが、現の声は絶望に満ちていた。

「それが、管理会社もオーナーの向には逆らえないの点張りで」

彼は言葉を絞りす。

「とにかく事を続けられる状況じゃありません。請け業者も支払いのじて、次々に引きげ始めています」

正尾は机を弾き、持っていた万に叩きつけた。

「何なんだ? 体何が起きているんだ」

その、社型テレビから、緊急のニュース速報が流れた。

キャスターが淡々と読みげる。

「速報です。堅建設会社、佐藤総建設に対し、が異例の全額融資引きげを決定しました」

画面には佐藤総建設のロゴが映しされる。

「同社が関わる規模再発事業も、権利者の向により無期限の凍結となる見通しです」

キャスターは倒産の能性を報じていた。

正尾の膝が、ガクガクと震え始めた。

「な、テレビでまで……」

そこへ追い打ちをかけるように、静子から健の携帯に着信が入った。

受話器の向こうで、静子がヒステリックに叫んでいる。

「ちょっと健、どうなっているのよ」

彼女は切り声をあげる。

「私のブラックカードが使えないのよ。

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