みかん小説
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"「クソ臭い農家」と再開発地8割の地主" 第9話

「もう丈夫だ」

父の目は力い。

「おを傷つけた報いは、必ずあいつらに取らせる」

私たちは奥にある静かな斎へと案内された。

そこには、すでに1の先客が待っていた。

ての良いスーツを着こなし、鋭いを放つその物は、父の姿を見るなり勢いよくがった。

「佐藤会、お久しぶりでございます」

彼はげる。

「本は急な呼びて、栄にじます」

私はその顔を見て息をんだ。

経済ニュースで毎のように目にする、本最のメガバンク、取、原氏だったからだ。

父は平然とした様子で、取に席をめた。

原さん、急に悪かったな。実はし頼みたいことがあってね」

取は真剣な顔で頷く。

「佐藤会の頼みとあれば、私にできることは何でもいたします」

取がこれほどまでに腰をくする相

私は改めて、自分の父がどのようななのかをらされた。

父はお茶をすすると、静かに切りした。

「佐藤総建設という会社をっているか?」

取はし考えた元の資料に目を落とした。

「はい」

取は答える。

堅の建設会社ですね。現がメインバンクとして融資をっております」

彼は説を続ける。

「特に、現規模再発プロジェクトのために、額の資を貸し付けています」

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父の瞳に、徹なが宿った。

「その会社、そして経営者族の品格に、な疑問をじる来事があってね」

父は静かに、しかし力く語る。

「私の娘、そして私自を、彼らはクソ臭い農と呼び、徹底に侮辱した」

取の顔から、瞬にして血の気が引いていくのが分かった。

取は震える声で尋ねる。

「な、んとおっしゃいましたか?」

彼は目を丸くする。

「佐藤会を侮辱したと?」

取の声は、恐怖で刻みに震えていた。

父は頷く。

「ああ、そうだ。さらに私の娘を社会に抹殺しようと、取引先としてのを利用して嫌がらせを始めている」

父の声は静かだったが、その奥には燃え盛るようなりが潜んでいた。

取はげた。

「佐藤会、その事実はく受け止めさせていただきます」

彼はすぐにスマートフォンを取りした。

「佐藤総建設のような誠実な企業に、の資を託すわけには参りません」

取はきっぱりと言い切る。

「直ちに全融資の引きげ、及び契約内容の精査を始させます」

父は満げに頷くと、渡辺秘図を送った。

「それから渡辺」

父は指示をす。

「あの再発プロジェクトの権利についても、続きをめてくれ」

渡辺は礼した。

「はい、承いたしました」

渡辺は元の資料をく。

「あのエリア帯のは、全て会の法が所しております」

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彼は淡々と続ける。

「借契約の違反を理由に、即刻ち退きと原状回復を命じる文を作成いたします」

全ての歯が、気に、そして猛烈なスピードで逆回転を始めた。

さんたちが誇らしげに語っていた富も権力も、その全てが父というたった1の男ののひらので、砂ののように崩れようとしていた。

しかし、これだけでは終わらない。

父は私に向き直る。

、おを馬鹿にしたあの会社の司はどうした?」

私は答える。

「退職届をけって言われました」

私が答えると、父はで笑った。

「そうか。ならばその会社ごと買い取ってしまおうか」

父は真剣な差しで告げる。

「おしい社になればいい」

冗談のように聞こえる言葉を、父は本気で言っていた。

方で、何もらない佐藤総建設のオフィスでは、今まさに異変が起きようとしていた。

さんが私の解雇を確認しようと、嫌で話をかけようとしたそのである。

オフィスの全ての話が斉に鳴り響き、複数の員が血相を変えて乗り込んできたのだ。

静子さんも、正尾さんもまだ気づいていない。

自分たちがどれほど巨な怪物を踏んでしまったのかを。

そしてこれから始まるのが、単なる倒産ではない、本当の獄であることに。

佐藤総建設の社では、正尾がふかふかの革子にく腰掛けていた。

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