"15万円を切られた母と13万円の姑マンション" 第14話
ここで私が適当に相槌を打てば、元の都のいい関係が続くだけだ。
私はベンチからちがり、1つく息を吸い込んだ。
話の向こうで、みさ子さんが息を呑む気配がした。
「お義母さん、私はそのマンションの契約に賛成した覚えはありません」
私は続けた。
「初期費用の50万円も、私に無断で共通の座から引きされたものです」
みさ子さんは慌てた声をした。
「いえ、でも志はあなたが納得しているって……」
私はを交えず、ただ客観な事実だけを淡々と伝えていった。
「具の15万円も私は全くりませんでした」
みさ子さんは絶句した。
「志さんは、お義母さんに築マンションを用するおを作るために、私の母が入っていた全な施設を、私の張に勝に解約したんです」
みさ子さんは「そんな」とさくつぶやき、言葉を失った。
これが物語の第1の認識反転だった。
姑は、息子夫婦が余裕のある活のから親孝をしてくれていると信じていた。
しかし現実は、嫁の親の全を奪い、嫁の収入を当てにしただけの砂の楼閣だったのだ。
みさ子さんはすがるように、自分の正当性を探そうとした。
「でも、さんはいアパートに移ったんだから、おは浮いているんでしょう。浮いたおで私の賃くらい払えるじゃないの」
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私の声は、自分でも驚くほどたく静かだった。
「そのアパートは、腰の悪い母がすりもない段差をりりするような所でした」
話の向こうから、みさ子さんの息を呑む音がはっきりと聞こえた。
「お義母さんは、そんな危険な所で暮らしたいといますか?」
自分の適な築マンションが、そんな残酷な犠牲のに成りっていたとは像もしていなかったのだろう。
私はさらに言葉を継ぎ、確な境界線を引いた。
「私は今から、自分の母を別の全な施設に戻しました」
私はきっぱりと言った。
「その費用は、私が自分の座から直接払います。だから共通座への入は止しました」
話の向こうから、みさ子さんの混乱した息遣いが聞こえてくる。
「ちょっと待って、エミさん。それじゃあ私の活は……」
私は静かに告げた。
「志さんが自分で決めたことです。自分の親には自分で責任を持つ、と」
これまで嫁の親への15万円を無駄遣いだと笑っていた姑が、初めて現実をった。
私はそれだけを告げ、静かに話を切った。
「お義母さんの賃をどうするかは、志さんとお2で話しってください」
これで、夫が私と姑の両方についていた嘘が完全に崩れった。
夫はもう「妻が賛成している」という魔法の言葉を、姑に対して使うことはできない。
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姑もまた、息子が用してくれたと無邪気にぶことはできなくなった。
この逆な変化は、夫のをさらに追い詰めることになるはずだ。
仕事から帰宅すると、志はまだ帰っていなかった。
リビングのテーブルには、私が置いた緑の通帳がそのまま残されている。
は賃と具代の引き落としだ。
分の16万円が座に入されていなければ、支払いはエラーになる。
夫が消費者融に駆け込むのか、姑が泣く泣くから振り込むのか、私には関係のないことだ。
私は自分の財布から、母のしい施設・緑苑のパンフレットを取りした。
母は今からあの全な環境で穏やかなを過ごしているはずだ。
自分の親の尊厳は自分の力で守り抜く。
その決が形になった。
今、私のには議なほどの静けさが広がっていた。
だが、これで終わりではない。
最もきな問題がまだ1つ残っているのだ。
志はなぜ、私の母の活を私に確認もせず、勝に変えていいとったのか。
その根本な価値観の歪みを問いただすまで、この戦いは終わらない。
27の夜、帰宅した志は勝ち誇ったような笑みを浮かべてリビングに入ってきた。
「おが期待していたような座のショートは起きなかったぞ」
にはコンビニの袋に入った発泡酒とつまみがげられている。
まるできな仕事をやり遂げたのような、嫌な態度だった。
私はソファからちがらず、静かに夫の顔を見つめた。