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"15万円を切られた母と13万円の姑マンション" 第11話

そして、契約付、賃の額、私の名かれた審査類の控えを1枚ずつ確実に撮していった。

シャッター音が静かな斎に響く度、私ので何かがたく固まっていく。

これらの写真は単なる記録ではない。

夫がどのような順番で嘘をつき、誰の犠牲のに自分の親孝を成りたせたのかを示すかしがたい証拠だ。

今この類を突きつけて、夫を問い詰めることもできる。

しかしそれでは、夫はまた計のためだったと苦しい言い訳を繰り返すだけだろう。

本当の痛みを分からせるためには、夫自が作りげた基準のみを、自分の方だけで背負わせなければならない。

私は全ての類の撮を終えると、指紋を残さないようにファイルを元の引きしの奥へ戻した。

古い賀状の束をに乗せ、引きしを閉める。

斎の空気は、私がファイルを取りと同じように静まり返っていた。

リビングへ戻ると、テーブルのには夫が叩きつけた計の計算表が残されていた。

赤字で埋め尽くされたその数字を見ろしながら、私はたく微笑んだ。

、私の母は緑苑という全な施設へ移る。

その費用は、私が自分の座から誇りを持って支払う。

そして夫はたった1で、13万円の賃と15万円の具代の請求に追われることになる。

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私が証拠を握ったことで、夫婦の力関係は完全に逆転した。

夫が自分の嘘の代償に気づき、げてくるはそうくないはずだ。

その、私はこの写真の事実を使って、2度と母のに触れさせないための境界線を引く。

私はスマートフォンの画面を消し、めかけたコーヒーをゆっくりとみ干した。

の朝、私は会社に半休をもらい、区役所へ向かった。

りに任せて夫を問い詰めるのは簡単だ。

しかし、のぶつかりいで相を言い負かしても母の全は守れない。

私はまず母の活を法に確保し、夫が2度としできない壁を作る必があった。

民窓で番号札を引き、母の民票の移続きをう。

しい所は、昨入居契約を済ませた齢者宅、緑苑だ。

これで公にも、母の居所はあの危険な古いアパートではなくなった。

民票の続きを終え、私は同じフロアにある齢者支援の窓へ向かった。

「母がしい施設へ移るのですが、費用の負担を減らす制度がないか相談したいのです」

担当の職員に事を説し、母の帳と現介護度を伝える。

職員は元の端末を操作し、母の所得状況を丁寧に確認してくれた。

職員は顔をげた。

様の収入は基礎のみですので、負担限度額認定証の対象になりますね」

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私はその『負担限度額認定証』という言葉を初めて聞いた。

「施設での居費と費が、制度によって幅に減額される仕組みです」

職員はパンフレットをき、申請の順を分かりやすく説してくれた。

世帯を分けて母自の所得だけで判定することで、毎の支払いが抑えられるという。

私は渡された申請に記入しながら、自分のこれまでの無く恥じた。

これまで私は、母のためにおりないなら、自分が残業して稼げばいいと考えていた。

夫婦で介護について話しうことも、政の制度を調べることもしなかった。

ただ張を増やし、おで解決しようとしていたのだ。

私が1で抱え込みすぎた結果、夫には15万円が単なる無駄遣いだと映った。

そして、夫が「計を理化する」という名目で母を追いす隙を与えてしまった。

認定が発されれば、に15万円かかっていた費用は12万円台までがる。

ただおすのではなく、正しい識と続きで母を守る。

それが、私がこの数で学んだ最の教訓だった。

類を提し、母の公な支援制度の枠組みを確定させる。

これで私が無理な働き方をしなくても、母の全をに守り続けることができる。

、私の取りは朝よりもずっと力くなっていた。

で、私は駅にあるの窓へ向かった。

には夫婦の共通座である緑の通帳を握っている。

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