"15万円を切られた母と13万円の姑マンション" 第6話
私はちがることもできず、姑のろ姿を見送った。
全ての点と点が繋がり、おぞましい1枚の絵が完成した。
志は私の張に、私の母を賃6万円台のアパートへ追いした。
そして全く同じ期に、自分の母親には賃13万円の築マンションを与えたのだ。
夫婦の共通座から、初期費用まで勝に引きして。
夫はよく、どちらの親も事だとにしていた。
しかし実際には、妻の親だけを徹底な節約の対象として扱ったのだ。
私の母の全のための15万円は、計を圧迫する無駄遣いだと切り捨てた。
その方で、自分の母の適な暮らしのための13万円は当然の支として正当化している。
今すぐに帰り、通帳の印字とマンションの事実を突きつけて鳴り散らしたい。
なぜこんな公平なことをしたのかと、夫の襟首を掴んで問い詰めたい。
しかし、のままに泣き叫んでも母が全な施設に戻れるわけではない。
ここで私が逆すれば、夫はまた適当な言い訳を並べて逃げるだけだ。
私は自分の鞄を引き寄せ、に入っている緑の通帳をからく撫でた。
るべきは今ではない。
相が自分の都のいいルールを作りげたのなら、私もそれを利用すればいい。
妻の親にはおをかけず、自分の親にはおをかける。
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その公平なルールが夫自の首を絞めるまで、私は事実を積みげる。
もう夫に計の管理を任せることは絶対にしない。
これが、私が夫の嘘をって選んだ最初の確な反撃の準備だった。
スマートフォンの画面に、「義母」という文字が浮かびがった。
私は姑がむ築マンションの姿を背にして、通話ボタンを押した。
話の向こうから、弾むようなみさ子さんの声が聞こえてきた。
「エミさん、阪張から戻ったそうね。お疲れ様」
そのるい声は、昨の母の怯えた顔とはあまりにも対照だった。
私が静かに答えると、みさ子さんは待っていましたとばかりに話し始めた。
「ありがとうございます。お義母さんもお変わりありませんか?」
みさ子さんの声には、隠しきれない得げな響きが混じっていた。
「実はね、志がしいマンションを契約してくれたのよ」
みさ子さんは嬉しそうに続けた。
「駅からもいし、もついているから、これからの季節は助かるわ」
私はきなため息をつきそうになるのを必にこらえた。
「それは良かったですね」
みさ子さんは声のトーンをげた。
「志から聞いたわ。初期費用の50万円、あなたもく賛成してくれたんですってね」
その言葉を聞いて、私は目を閉じた。
夫は私の母を追いすにも、エミも賛成しているという嘘をついた。
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そして自分の母に築マンションを与えるにも、同じ嘘を利用していたのだ。
みさ子さんは私への謝をにしながらも、どこか誇らしげだった。
「賃が13万円もするからし慮したのだけど、丈夫だというのよ」
みさ子さんは笑い声をあげた。
「夫婦でしっかり働いているんだから、親の面倒くらい見られるって」
私は無表のまま、相槌を打った。
「そう言っていたんですね」
みさ子さんの優越がに取るように分かった。
「所のお友達にも羨ましがられているのよ。夫婦がこんな良い部を用してくれたって」
自の息子が妻の収入も巻き込んで、自分に贅沢をさせてくれる。
その優越と適な活を放すつもりは、彼女には微もないのだ。
私はりよりも、この親子が持つ都の良い価値観に呆れ果てていた。
みさ子さんはいしたような軽い調で話題を変えた。
「そういえば、あなたのお母様も引っ越したんですってね」
みさ子さんは配そうな声を作った。
「志が配していたのよ。毎15万円も施設に払うなんて計の負担がきすぎるって」
私はち止まり、たいが吹く駅の通りを見つめた。
姑の言葉が、私ののの最もたい部分に触れた。
「でもいアパートに移れたならね。しはおも貯まるでしょうし」
みさ子さんは諭すように言った。
「族のおは無駄遣いせずに、切に使わないとね」