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"15万円を切られた母と13万円の姑マンション" 第4話

私は両く握りしめた。

「私がいないに勝に決めて、お母さんに退のサインをさせたじゃない」

志は声を荒らげ、自分こそが被害者であるかのように主張し始めた。

「誰が面倒な続きをしてやったとってるんだ」

志は満げに私を睨みつけた。

「引っ越し業者の配だって、俺が仕事のを縫ってやってやったんだぞ」

私はたい声で言い放った。

「お母さんのしいアパートのトイレ、見たの?段差だらけだったよ」

志はで笑った。

「そんなのすりでも買ってきて付ければいいだろう。夫次第でどうにでもなる」

志にとって、母の活はただのパズルに過ぎないらしい。

妻の親の尊厳など、計を理化するための犠牲にしても構わないとっている。

志は胸を張った。

「俺の労力にもしは謝しろよ。これで計がだいぶ楽になるんだから」

私は目のにいる夫が、ひどく見らぬえた。

私がきっぱりと宣言すると、志はで笑った。

「もういい。お母さんのしい施設は、私が責任を持って探す」

志は肩をすくめた。

「勝にしろよ。ただし、これ以計からはお義母さんのために1円もさないからな」

私は線をし、キッチンへ向かおうとした。

「言われなくてもそうするわ」

その、リビングのテーブルの端に置かれた見慣れないものに気がついた。

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それは、透なクリアファイルに挟まれた数枚の類だった。

には、私がらない産会社のロゴがきく印刷されている。

計を理化したと誇らしげに語る夫のそばに、なぜ産の類があるのか。

私が類にを伸ばした瞬志の表が初めて焦りに染まった。

「これ、何?」

志は慌ててソファからがり、私より先にクリアファイルを奪い取った。

「おい、触るな」

その自然なきに、私のさな違が警鐘を鳴らした。

志が自分の母親であるみさ子さんと頻繁に話をしていたことをす。

妻の母の15万円を無駄だと切り捨てた夫の背で、何かが静かにいている。

私は奪い取られたファイルと、夫の引きつった顔を交互に見つめた。

志は奪い取ったファイルを背に隠しながら、で言い訳をした。

「会社の同僚が引っ越すから、相談に乗っていただけだ」

その目は私の線を避け、あからさまに泳いでいる。

私が追及を諦めないでいると、夫はわざとらしく舌打ちをした。

「俺だって疲れて帰ってきているんだ。細かいことで詮索するな」

そう言って、志はファイルを抱えたまま自分の斎へ逃げ込んでしまった。

の私なら、夫が嫌を損ねた点で引きがっていたかもしれない。

てるくらいなら、私がすればいいと自分に言い聞かせてきたからだ。

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しかし、今は違う。

母の全を奪い、同をでっちげた男の言葉を信じることはできない。

私は言い返すのをやめ、静かに夫のろ姿を見送った。

恐れてをつぐんだのではない。

夫が何を隠しているのか、自分の目で確かめるための沈黙だった。

翌朝、志はいつも通りスーツを着て会社へかけていった。

私は休暇を取り、母のしい施設を探す準備を始めていた。

机に向かうに、私はリビングの隅にあるさな製の引きしをけた。

そこには、私たち夫婦が毎定額を振り込んでいる共通座の通帳が入っている。

賃や費、将来のための貯蓄を管理するための切な座だ。

通帳の管理は主に志が担当していた。

私は自分の収入から決まった額を入れるだけで、最は記帳すらしていなかった。

引きしのには、いつも通り緑の通帳が置かれている。

私はその通帳をに取り、い違を覚えた。

通帳に挟まっていた見慣れないつ折りの片が、に落ちたのだ。

拾いげてくと、それは引っ越し業者の見積もりの控えだった。

引っ越しの予定は、私が阪へ張していた期の最終になっている。

依頼の欄には、志の名かれていた。

引っ越し先は、母が押し込まれた古いアパートではない。

で3駅ほどれた、駅しい所が記載されている。

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