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"亡き息子の墓で出会った二人の子供" 第6話

蒼太はさらにこんなことも話してくれました。 「1度だけ、お父さんが話でおじいさんとおばあさんににしているのを聞いたことがあります。誰かに蒼太たちのことを話そうとしているような声でした。でも、途話を切ってしまいました。その、お父さんはしばらく黙って窓のを見ていました」

はその言に息をみました。琢磨は1度は両親に打ちけようとしていた。しかし、何かがその歩を止めさせたのです。それが何だったのか、この点ではまだ分かりませんでした。しかし、琢磨が完全にを閉ざしていたわけではないという事実だけで、周の胸にはさなが刺すようでした。

その夜、敷に戻った周はしばらく自の窓辺にっていました。「もしあの、琢磨の話に自分がていたら……もし忙しさを理由に息子からの連絡を回しにしていなければ……」 答えのない問いが何度もを巡りました。幸子が来てそっと肩にを置きました。「今更悔んでも仕方がないわ。でも、これからは悔まないだけのことをしましょう」 周は妻の言葉に静かに頷きました。

「蒼太くん、あなたは今、私たちのことを信じられるかい?」 蒼太はまっすぐ周を見つめました。「わかりません。みんな優しい言葉を言います。でも、結局はれることになるかもしれません」

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その言葉には、これまでの3で積みなった諦めが滲んでいました。周はそれ以無理に言葉をねませんでした。「今はこれでいい。また来るよ」

約束したに、約束した通りに、周はその言葉をそのまま実しました。次の週も、その次の週も、決めたのと同じに施設を訪れました。

ある週は朝からたいっていました。運転が送迎そうかとめましたが、周は首を振りました。「歩くんだ」 傘を差して施設の玄関にった周の姿を、蒼太は2階の窓から見ていました。その、蒼太は誰にも言いませんでしたが、部に戻ってから傘の柄についていたの跡をしばらく見つめていました。

最初のうち、蒼太はほとんどを聞きませんでした。周も無理に質問はせず、蒼太の隣に座り、折り気のことや今のことなど、答えなくてもいい話を静かにするだけでした。幸子も同じように、蒼太の返事をせかすことなく、隣で静かに芸をしたり絵本を眺めたりして過ごしました。急に距を縮めようとすればかえって蒼太を怯えさせてしまう。2はそのことを最初の訪問ですでに痛していました。

何周目かのある、蒼太が初めて顔をあげて幸子を尋ねました。 「おじいさんの会社って、何をやっているんですか?」

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それは蒼太が自分から発した初めての質問でした。周は驚きを隠しながら、「荷物をトラックで運ぶ仕事だよ」と答えました。結はそれ以何も言いませんでしたが、そのから周が来るとしだけ子をづけて座るようになりました。次の週には、学で使っている図鑑の話を、蒼太の方からしだけしてくれました。

ある、周は蒼太にさな約束をしました。「今度来るは、蒼太くんの好きな図鑑を持ってくるよ」 次の週、周は約束通り恐竜図鑑を持って現れました。蒼太は驚いた顔をしましたが、何も言わずに受け取りました。その夜、蒼太は施設のベッドのでその図鑑を何度もめくっていたと、に田が教えてくれました。

別の週には、蒼太が発して面会が止になったことがありました。周はその施設のまで来て、田に容態を尋ね、季節の果物だけを預けて帰りました。次にあった、蒼太はさな声で言いました。「来てくれたって、田さんから聞きました」 周はただ頷きました。さな約束が1つずつ守られていく。それが蒼太ので何かをしずつ変えていったのです。もし来られない週があっても、持って伝えるから。周がそう付け加えると、蒼太はさく頷きました。その約束もになって1度も破られることはありませんでした。

幸子もまた、自分なりの守り方を見つけていました。

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