"3000万円と捨てられた母の罠" 第8話
「もそのに理すればいいし、あと1週待ってて」 話が切れた。
はる子は素く録音を止しました。もう1度ボタンを押し、ペンを縫い目のに押し込んだ。 さやか振り返った。はる子は力ない表で壁にをついてっていた。 「お母さん、お洗いにこうとしていたんですか?」 「ええ……」 はる子は頷いた。さやかは腕を支えてくれた。「緒にきましょう」
お洗いから戻りました。はる子は鏡を見た。自分の顔が見らぬのようにじられました。しかし、そのまなざしだけははっきりとしていました。に入れたのです。決定な証拠を。
施設へ戻るのでした。はる子は窓のを見ていました。がかすかに震えています。泉さんがそれに気づきました。はる子のを見つめています。その震えを、はる子はわざとさらにきく見せました。々しく見えるように。泉さんは何も言いませんでしたが、その表は複雑でした。
施設につきました。さやかは泉さんを呼び止めた。 「もし母の様子に何か変化があったらすぐに連絡をください。私の番号はごですよね」 「はい、じおります」 「特におかしなをしたり、攻撃になったりしたは必ず連絡をお願いします」 「はい」 泉さんの返事はかった。さやかはに乗ってっていった。
はる子は部に戻った。
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ドアを閉め、ベッドに腰かけた。が震えていました。しかし、それは恐怖からではありませんでした。興奮からでした。
はる子はズボンからペンを取りした。それを固く握りしめた。このに全てが入っているのです。見の話、通帳、、そして薬、嫁の声……。
そのままで、はる子は静かにつぶやいた。 ——「これから本当に気を引き締めないと」 しかし怖くはありませんでした。確かな証拠があったからです。はる子はペンを再び縫い目のに入れ、窓のを見た。 ——証拠はに入れた。さあ、これからが始まりだ。
次のの朝のでした。はる子は堂へきました。粥を受け取り、席に着いた。スプーンを持つと、わざとそれを落とした。 カチャン。 にスプーンが転がった。隣の席のおばあさんが驚いてこちらを見た。 「丈夫?」 「あらま、ごめんなさい」 はる子はぼんやりと笑った。職員がづいてきてしいスプーンを渡してくれた。 「おばあちゃん、気をつけてくださいね」 「ありがとう」 はる子は再びおかゆをべ始めた。ゆっくりと、からしこぼしてしまった。職員がティッシュを渡してくれた。 「ゆっくり召しがってくださいね」 はる子は頷いた。表はぼんやりしていましたが、まなざしはっきりとしていました。職員はそれに気づきませんでした。
事が終わり、廊を歩いていると、護師に呼び止められた。
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「はる子様、今は何曜かわかりますか?」 はる子は首をかしげた。 「さあ……曜かしら?」 「今は曜ですよ」 「あら、そうなの?」 はる子はぽとんとした表をした。護師はカルテに何かをき込んでいた。部に戻り、窓のを見た。演技が始まった。
午4頃、面会のでした。息子の健と嫁のさやかが緒に来た。 「お母さん」 健はフルーツの籠を持っていた。さやかは微笑みながらはる子の隣に座った。 「お母さん、お元気ですか?」 健は子を引き寄せ座った。表はそうでした。 「お母さん、最通帳をどこに置いたか覚えていますか?」 突然そう尋ねた。はる子はぼんやりと健を見た。 「通帳を……?」 「はい、お母さんの通帳です」 「さあ、どこに置いたかしら?」 はる子は首をかしげた。
健のまなざしが変わった。 「の玄関の暗証番号は……?」 「それがいせないのよ」 はる子はでを押さえた。健の表がらいだ。さやかも満そうな笑みを浮かべています。 「丈夫ですよ、お母さん。ゆっくりいしてください」 健はしたように笑った。はる子は其の表をはっきりと見た。
面会が終わりました。 「お母さん、私たちはこれで失礼します」 「ええ」 はる子は頷いた。健とさやかがき部をてった。
はる子はし待ってからドアをけ、廊にそっと顔をした。
健とさやかはエレベーターのにいました。声が聞こえてくる。