"嫁の「逃げて」で暴かれた妻の計画" 第4話
そして利用予定者の欄を見た瞬、指が止まった。
私の名がかれていた。
。
所。
既往歴。
んでいる血圧の薬。
族構成。
細かいところまで記入されている。
「どうして……」
声がなかった。
私は施設へ相談したことなど度もない。
さらに《相談内容》の欄には、目を疑う言葉が並んでいた。
《認能のが急速にんでいる》
《族の話番号をいせないことがある》
《先でに迷う》
《本に病識がなく、医療関の受診を拒否》
どれも今、美佐が也たちへ話していた内容だった。
それだけではない。
《入所予定》には、今から数の付。
つまり、今回の旅に私を施設へ連れてくつもりだったことになる。
が震え始めた。
私は類をさらにめくった。
《保護者連絡先》
その欄にかれていた名を見て、私は眉を寄せた。
美佐ではない。
也でも桜でもない。
私はまれて初めて見る男の名だった。
《佐藤 浩》
そのには、らない携帯話番号。
続柄の欄には、
《親族》
とだけかれている。
その瞬、今朝のメールがに蘇った。
《お兄ちゃんからそっちに連絡を入れておいて》
お兄ちゃん。
佐藤浩。
私がらない男が、なぜ私の「保護者」になっているのか。
さらにを見ると、《契約》の欄にはすでに額が記入され、赤い印まで押されていた。
これは調べではない。
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相談でもない。
誰かが私のらないところで、私を施設へ入れる続きをめていた。
「父さん?」
物音に気づいた也と桜が部へ入ってきた。
私は何も言えず、類を差しした。
也は読みめるうちに顔を失った。
「これ……父さんの名じゃないか」
桜は最の《保護者》欄で指を止めた。
「佐藤浩……?」
「ってるか?」
とも首を横に振った。
私はもう度パンフレットへ目を落とした。
のに建つ静かな施設。
携帯話の利用や面会が制限される期保護プログラム。
そこへ、私は今連れていかれるはずだった。
そしてそのために、美佐はのでい薬をませようとしていた。
だが、番恐ろしかったのはそこではない。
類の番に、もう枚だけ異質なが挟まっていた。
保険会社の名。
私の氏名。
額な保障額。
そして、見覚えのない契約番号。
私はそのをに取った。
まだ、このの私はらなかった。
介護施設へ私を入れようとしていた計画など、妻が準備していたもののほんの部に過ぎなかった。
翌朝、桜が青い空介護施設へ話をかけた。
「私が嫁だと名乗って、入所のみ具を確認してみます」
私と也は黙って頷いた。話はスピーカーにされ、数回の呼びし音のあと、るい女性職員の声が聞こえた。
「はい、青い空介護施設でございます」
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桜はできるだけ自然な調で私の名を告げた。
「義母から相談していると聞いたのですが、今どういう状況になっていますか?」
をめくる音がした。
「ああ、優馬様ですね。奥様が3かほどからご相談にいらしています。先週は保護者の方も緒に来られて、契約もお預かりしていますよ」
3か。
私は美佐と温泉へき、庭のを植え替え、何の疑いもなく笑って暮らしていた。
その頃すでに、彼女は私を施設へ入れる準備を始めていたのだ。
「今週末にお連れになる予定だと伺っていますが、変更でしょうか?」
桜が私を見た。
私は拳を握った。
「本がとても元気でも、そのまま入所できるんですか?」
桜が尋ねると、職員はし説調になった。
「期保護のも本の状況確認は必です。奥様からは、ご本が認能のを認めず受診を拒否しているため、診断を準備していると伺っております。ご族の同など必な確認が取れれば、施設側でも改めて面談いたします」
私は美佐の言葉をいした。
《最よく物忘れするじゃない》
《に迷ったでしょう》
《病院へ度きましょう》
すべてが本の線につながった気がした。
私が認症だという話を周囲へ流す。
私自にも「忘れた」「迷った」とわせる。
病院へ連れてき、診断を得る。
そうすれば、正気の私が「きたくない」と拒んでも、周囲には「本には病識がない」と説できる。
桜は最に尋ねた。