"嫁の「逃げて」で暴かれた妻の計画" 第2話
私はさらにバスのへ体を寄せた。
携帯話が震えた。
《美佐》
なかった。
すぐに切れ、また鳴った。
度、度、度。
画面に妻の名が並ぶたび、指先から血の気が引いていった。
その、サービスエリアの裏側へ台のが入ってきた。
運転席には也。
助席には桜。
とも顔を失っていた。
私は混みに紛れながらへ向かい、部座席へ滑り込んだ。ドアが閉まると同に也がアクセルを踏み、はサービスエリアをれた。
「体どういうことなんだ」
自分でも分かるほど声が震えていた。
「美佐が何をしたっていうんだ」
桜はしばらく答えなかった。
代わりに、携帯話を私へ差しした。
「今朝、これが私のところに届いたんです」
画面には、美佐から送信されたいメッセージが表示されていた。
《サービスエリアを過ぎたら薬をませる。お兄ちゃんからそっちに連絡を入れておいて》
私は何度も読み返した。
薬をませる。
お兄ちゃん。
そっち。
どの言葉も、私にはが分からなかった。
ただつだけ分かった。
あのい錠剤は、単なる酔い止めではないかもしれない。
「これ……本当に美佐から来たのか?」
「はい。送信元も違いありません」
桜がさく息を吸った。
「たぶん、名がくに並んでいた誰かと違えて私に送ったんだといます」
窓のを葉したが流れていく。
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ついまで、私はその景を妻と見ることを楽しみにしていた。
それなのに今、私は自分の妻から逃げていた。
也のへ向かう内で、桜はこれまで言えずにいたことを話し始めた。
「実はしから、美佐さんの様子が気になっていたんです。お義父さんの類を入れている引きしをけていたり、族で話している途に話が来ると必ず席をしたりしていて」
「類?」
「関係とか、建物の権利が入っている辺りです。私は勝に見ていたわけじゃありません。ただ、このお邪魔した、引きしを慌てて閉めるところを見たんです」
私はすぐに言葉を返せなかった。
美佐はここ数か、妙に私の健康や財産の管理について聞いてくることが増えていた。「もし入院することになったら通帳はどこにあるの」「実印はちゃんと分かる所に置いているの」と、何気ない会話ので確認していた。
私はそれを、しっかりした妻だからだとっていた。
「でも、美佐が私をどうこうするなんて……」
わずそう言うと、也もバックミラー越しに私を見た。
「俺もまだ信じきれないよ。母さんが世話焼きなのは昔からじゃないけど、父さんのことを事にしてるようには見えたし」
美佐は也の実母ではない。
それでも再婚してからは穏やかに接しており、也も表って反発したことはなかった。
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桜だけが首を横に振った。
「私だって違いであってほしいです。でも、今のメールを見て何もなかったことにはできません」
也のに着いた頃には、私の携帯に美佐からの着信が40件く残っていた。
《あなた、どこにいるの?》
《配しています》
《お願いだから連絡してください》
《血圧のお薬も持っているでしょうか》
文字だけ読めば、夫を必に探している妻そのものだった。
私は何度も迷った。
こちらの勘違いだったらどうする。
もし美佐が本当に友へ別の話を送るつもりで、偶然私たちの旅のとなっただけだったら。
夕方くまで、私たちは結論をせずにいた。
その、インターホンが鳴った。
画面を確認した也の顔が張った。
「父さん……美佐さんだ」
私はちがりかけた。
桜がすぐに止めた。
「お義父さんは寝にいてください。私たちが先に話を聞きます」
私は寝へ入り、しだけドアをけた。
しばらくすると、玄関から美佐の声が聞こえた。
「也、桜さん、お父さん来てない?」
美佐は私の旅鞄まで持ってきていた。
リビングへ入った彼女の目元は赤く、本当に泣いていたようにも見えた。
「もう、どれほど探したことか……。トイレへったまま戻ってこないし、話にもないし」
ソファへ腰をろすと、美佐は旅鞄から私が普段んでいる血圧の薬を取りした。
「この薬をまないといけないでしょう。