"孫の一言で取り戻した通帳" 第4話
そして初めて、
計が苦しいだけではないのだとった。
振込先には、消費者融会社の名が印字されていた。
額は5万円。
付は昨。
恵理が「が混んでいた」と言って2くを空けていた、まさにそのだった。
私は台所の子へ腰をろした。
ので、通帳の付が次々につながっていく。
4の10万円。
5の8万円。
6の10万円。
族の活費として考えるには自然だった。
その夜、私は幸にも恵理にも何も言わなかった。
翌、以夫の相続続きで世話になった司法士・田先の事務所を訪ねた。
私は警察へきたいわけではなかった。
息子夫婦を追いして、仕返しをしたいわけでもない。
ただ、自分の財産を今どう守ればいいのかをりたかった。
田先は私の話を最まで遮らずに聞いた。
「まず、座の管理を完全にさんへ戻しましょう」
「カードは昨止めました」
「それでいいです。暗証番号も変更してください。印鑑やオンライン続きの設定があるなら、それも確認しましょう」
私は頷いた。
先はし考えてから続けた。
「ただし、さん。ご族の活費として毎4万円を払うという約束そのものは、今も続けたいですか?」
「はい」
私は即答した。
「それは私が自分で決めたことですから」
先は笑った。
「それが番事です」
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「何がですか?」
「額より、誰が決めたかです」
その言葉が胸に残った。
先の助言を受け、そので私は信用庫へ向かった。
古いカードは正式に再発扱いにし、暗証番号も変更した。
印についても、のためしいものへ替えた。
さらに活費専用の別座を用した。
そこには毎、私自が決めた4万円だけを入れる。
計に必な分はそこから使ってもらう。
私の座には、恵理も幸も触れられない。
夕方、帰宅すると、恵理がリビングで待っていた。
「お義母さん、今はどちらへ?」
「し続きに」
私はしく作った活費用の通帳をテーブルへ置いた。
「これからの活費は、この座から使ってちょうだい」
恵理は目を見いた。
「しい……座ですか?」
「毎4万円入れるわ。最初に約束した額ね」
「あの、今までの通帳は?」
「私が管理する」
恵理は黙った。
私は微笑んだ。
「もうへくをかけなくていいから。今までありがとう」
その言葉がかえって堪えたのかもしれない。
恵理の目に涙が浮かんだ。
けれど私は追及しなかった。
その夜。
私は寝で本を読んでいると、リビングから幸の声が聞こえた。
「どういうことだよ。今ののローン、払えないって」
私は本から顔をげた。
「声、きいよ。莉央が起きる」
「そんなことより、がりないって何だよ」
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「最初からりてなかったのよ!」
恵理の声が震えた。
「あなたの料だけじゃ、ずっとりなかったの!」
い沈黙。
そして幸が聞いた。
「じゃあ今まで、どうしてたんだよ」
恵理の声は、さらにさくなった。
「……お義母さんのお」
私は目を閉じた。
やはり。
「し借りてたの」
「借りてた?」
「返すつもりだった」
「いくらだよ」
「分からない」
「分からないって何だよ!」
私は布団ので静かに息を吐いた。
しかし本当に驚いたのは、そのだった。
「もう返せないの」
恵理が泣きながら言った。
「借があるから」
翌朝。
卓の空気はひどくかった。
莉央だけがいつも通りだった。
「ママ、今お迎えい?」
「うん」
「ばあばも来る?」
「の調子がよかったらね」
私は莉央へ微笑んだ。
幸は言も話さず会社へった。
昼過ぎ、恵理が私の部をノックした。
「し、お話してもいいですか」
「どうぞ」
彼女は温かいお茶を持って入ってきた。
私と向かいうと、両を膝ので握りしめた。
「昨は……すみませんでした」
「何が?」
私はあえて聞いた。
「カードのことです」
「カード?」
「ATMに吸い込まれたって、嘘をつきました」
私は黙って待った。
「本当は、私が持っています」
「そう」
恵理は涙を浮かべた。
「でも、信じてください。自分だけのために使ったわけじゃないんです」
私は彼女を見た。
やはりそこから始めるのかとった。
「幸さんのとか、莉央の習い事とか、費もがっていて。
お義母さんの活にもおはかかっていますし……」
「恵理さん」
私は静かに遮った。
「あなたが私にご飯を作ってくれたことも、夜にトイレへくに支えてくれたことも、全部謝しているわ」