"「お前は下がれ」白衣を脱いで5年、俺が社長令嬢を救った" 第6話
術の7
受領者の欄には、酒井修とかれていた。
そのに、〈内容を確認。点検・交換を配する〉という回答がある。俺は名から付へ目を移した。健太さんの術より7だった。
「酒井先は、っていたんですね」
森田さんは、保守会社が送った通も隣へ置いた。TP-1846の力異常について、使用を控えるよう求めている。病院からの回答には、その通の番号が記されていた。
届かなかったのでも、別の器の話だったのでもなかった。
俺は子に座り直した。5、酒井は俺に、誰も予測できないことまで械のせいにするなと言った。そのにはもう、このに返事をしていた。
「本の説を聞きたいです」
声は震えたが、最まで言えた。野寺弁護士が俺を見て、面談を申し入れましょうと答えた。
翌週、橘ヶ丘循環器病院の会議で、酒井と向きった。病院側には副院が同席し、こちらには沢社、野寺弁護士、森田さんがいた。資料の写しは事に送ってある。
酒井はの袖をえてから、机の央を見た。
「5ものことです。類だけで当の医療を判断されても困ります」
「まず、この回答について聞いています。先が確認したもので違いありませんか」
俺が尋ねると、酒井は野寺弁護士へ目を向けた。弁護士は質問を言い換えず、そのまま返事を待った。
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「……私のものです。ただし、器の管理と診療は別です」
森田さんがペンを止めた。沢社は資料に目を落としたまま、酒井の返事をき留めている。
俺は、自分の元にある同じを押さえた。
「では、なぜ術を担当する俺にらせなかったんですか」
「点検と交換を指示した。現では済んでいるはずだった」
「誰に、いつですか」
「そこまで即答できるわけがないだろう。君も医師だったなら、現の忙しさくらいわかるはずだ」
昔と同じ調だった。忙しいに余計な確認をするなと言われると、俺は質問をみ込んでいた。だが今は、机のに返事を待っているがある。
「忙しかったことを聞いているんじゃありません。使用を控える通を受けた器が、なぜ健太さんに使われたのかを聞いています」
副院がじろぎした。酒井は俺から線をし、沢社へ顔を向けた。
「社、藤君にもつらい記憶があります。になるのは理解できますが、彼自も当の結果を受け入れて退職したんです」
「藤さんの気持ちを説していただく必はありません」
社は顔をげた。
「私も同じ質問をしています。息子の術に使われた器について、答えてください」
酒井が閉じかけたファイルを、副院がで押さえた。交換の指示記録を院内で調べると約束し、回答を決めようと言った。
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俺は、そこで席をたなかった。使用器覧と、翌の受入記録を酒井のへ並べた。
「交換済みのはずだった。それが先の説ですね」
「そうだ。器番号の記載に違いがあった能性もある」
「病院の覧だけなら、そうかもしれません。でも、翌に保守会社が受け取った番号も同じです。製造元へ送った記録もあります」
森田さんが、別々に作られた伝票を順に示した。酒井は1枚目を持ちげたが、次のを見て机へ戻した。
「藤君、君が受けた扱いと、これとは別の問題だ」
「俺の扱いだけなら、今はここへ来ていません」
言ってから、沢社のが止まっているのに気づいた。俺は酒井を見たまま続けた。
「健太さんの体につながれていた器の話です。俺にらされなかった警告の話でもあります」
野寺弁護士が、副院へ回答期限を確認した。今度は酒井も、終わった話だとは言わなかった。
俺は元のを、使用器覧の横へ置いた。
「交換したというなら、代わりに入れた器の番号を示してください」
酒井のペンは、そののへはかなかった。