"24年育てた息子の結婚式に、私の席はなかった" 第5話
消えた50万円
式から3、仕事帰りにへ寄った。
夫と同じ卓につきながら、何事もなかったように暮らせるかどうか、まだ答えはていなかった。ただ、をれる選択をするにも、活費がいくら必かをらなければけない。私は計用の通帳を記帳し、引き落とし予定と残を確かめることにした。
械から戻ってきた通帳をくと、っていた残ときく違っていた。支払い欄を指で追い、1つの振込でが止まった。
50万円。
付は、結婚式の翌だった。振込先の名は、タカハシタカシ。彩乃の父親の名と同じだった。
ろにが並んでいたので、私は通帳を閉じ、壁際へ移った。バッグに入れている支払いメモには、そんな予定はない。式の費用として優斗から頼まれていた支払いは、すでに確認を終えている。そのあとで、別に50万円がていた。
窓で自分の座の取引を確認し、振込の記録も元に残した。けれど、印字された受取名と額だけで、誰が何のために続きをしたかまで決めつけることはできなかった。
計用のこの座には、彦から渡される活費も、私の与から入れる分もあった。夫も支払いに使えるよう、代理カードを持っている。どちらかがまとまった額をかすには、先に伝えることになっていた。
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私はをてから彦へ連絡した。
《式の翌に、計の座からさんへ50万円が振り込まれています。何の支払いか分かりますか》
に着くまで返事はなかった。
台所で買ってきたものを片づけ、通帳とメモを並べた。をれるための計算をするはずが、まず減ったおのき先を確かめなければならない。私は携帯を引き寄せ、婚礼夜の優斗の返事と、夫が欠席理由をわせるよう求めた文章を、続けて読み直した。
私には来なくていいと言い、あとから来てくれと頼み、断れば病気だったことにしてほしいと言う。その頼みを断ったあとで、この振込がわれていた。
付の横に、その順番をきした。
夜、彦は帰宅するなり、卓の通帳へ目をやった。
「そんなところまで調べたのか」
「自分で管理している計よ。確認するでしょう」
夫は着を脱いで子に掛け、鞄を置いた。私が事の支度にたず、そのまま座っているのを見て、くを鳴らした。
「さんに、あなたが振り込んだの?」
「そうだ。こっちにも、いろいろあったんだよ」
「何に使った50万円なの」
「向こうに迷惑をかけたんだ。ぶらで済む話じゃないだろう」
私はペンを置いた。夫の言う迷惑が、何を指しているのか分からなかった。私を席させなかったことなら、まず説を求められるべきなのは、決めた本たちだったはずだ。
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「何を説して、おを渡したの?」
「おが顔をさないから、俺が収めるしかなかったんだよ」
私は優斗のメッセージをき、夫のへ置いた。
「欠席は優斗の希望です。あなたもっていた。これを見せて説したの?」
彦は画面を読む代わりに、携帯を私のほうへ押し返した。
「その話をいつまでも蒸し返すな。もう終わったことだ」
「私に相談せず、計から50万円をした話は終わっていないわ」
夫は鞄から封筒を取りした。振込の控えらしいと、ほかにも何枚かの類が入っていたが、最初に卓へ滑らせたのは婚届だった。
「そんなに気に入らないなら、これをけ。おも、もう俺たちと暮らしたくないんだろ」
記入する欄を指で示し、夫は続けた。
「荷物はまとめておけよ。あとからのを引っかき回されても困るからな」
息子の荷物を送る、私は受け取れるを尋ねた。夫は私をからす話をしながら、どこで暮らすのかさえ聞かなかった。
私は差しされたを押さえた。署名するためではなく、夫が話を終えたつもりで片づけてしまわないように。
「そのに、何に払ったのか説して」
彦は封筒に残った類へを伸ばした。
「50万円で、向こうには納得してもらった。あとは、おがここに署名すればいい」